新規感染「微減」のマジック 「検査数、相談対応、お盆」との関係

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   菅義偉首相には新型コロナウイルス感染の抑え込みの明かりが見えているらしいが、国民は「どこにぃ?」てなものだろう。たしかに、東京都の新規感染確認者数は1日5000人を上回っていた先週に比べると下がっている。しかし、国際医療研究センターの大曲貴夫医師は、「多数の感染者が潜在している可能性が高い」と指摘している。

   「めざまし8」情報キャスターの倉田大誠アナ「全国的にも、きのう26日(2021年8月)は大阪、京都、愛知など8府県で過去最多となっていますからね」

  • 「予断を許さない」状況が続いている(画像はイメージ)
    「予断を許さない」状況が続いている(画像はイメージ)
  • 「予断を許さない」状況が続いている(画像はイメージ)

「めざまし8」で識者らが指摘したこと

   昭和大医学部の二木芳人・客員教授「東京都の4000人、5000人という数字をうのみにするわけにはいきません。ピークを打ったように見えるのは、検査能力が2万6000件(1日)で頭打ちになっているので増えていないだけなんです。東京都の陽性率20%、神奈川30%、埼玉15%と異常に高くなっていますが、陽性の可能性が高い人だけを検査していて、濃厚接触者などは追い付いていません」

   発熱相談センターの相談件数は、7月以降は1日3000件前後と増えていないのだが、これ以上の電話対応ができないためで、「本当は右肩上がりで増えるはずなのですが、対応が必要な感染者に対応できていないということなのではないでしょうか」(倉田アナ)

   医療機関も8月に入ってからは、ワクチン接種や陽性者のフォローアップ優先で、PCR検査に手が回らなくなってきていると話している。東京に新規感染者数が減ったように見えるのは、検査数が減ったからなのだ。

   総合解説の風間晋(フジテレビ解説委員)「地方で感染者数が増えているというのは、お盆休みに東京から持ち込まれたということがあるからで、次はこれが東京に帰ってきてからの数字が出てくるわけです」

   二木教授「まだまだピークとはいえず、予断を許しません」

(カズキ)

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