2024年 4月 25日 (木)

重すぎランドセル問題 加藤浩次「キャリーバッグでいいんじゃないの?」

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   森圭介アナが「ランドセル症候群」と言われる問題を紹介。小学1年~3年とその保護者1200人を対象に医師らが行った調査の結果、小学生の90.5%がランドセルが重いと回答。そのため、3人に1人が「通学ブルー」になっていたことがわかった。12日(2021年11月)の「スッキリ」の放送。

  • ランドセル問題について意見が交わされた
    ランドセル問題について意見が交わされた
  • ランドセル問題について意見が交わされた

「置き勉」禁止の学年や学校も

   都内の小学2年生男子のランドセルを計ってみると6.5キロ。体重は24キロで、実に体重の4分の1以上の重さだった。なぜそんなに重いのか、ランドセルの中身を見せてもらうと、算数だけで教科書やノート、ドリル等で4冊もあった。

   別の小学3年生男子のランドセルも6キロあり「思っていた以上に重かった。肩は痛くなるし、背中もいたい」と話した。

   千葉工業大学の福嶋尚子准教授は「『脱ゆとり』といわれている学習指導要領の改定があった2008年から、教科書自体も増えページ数が増えている」と解説。実際に、去年の小学1~6年生の教科書(全教科)ページ数は8520ページで、これは05年と比べ1.7倍に増えている。副教材も増え、さらに最近はタブレット端末も加わり、さらに重くなっているという。

   米国の小児科学会によると、筋肉や関節の痛みが生じる可能性があるため背負う荷物は体重の10~20%を超えないようにすべきとしている。文部科学省は宿題以外を持ち帰らず、学校に置いたままにする「置き勉」を取り入れるなどの配慮を教育現場に求めている。しかし、小学3年生の男子は「3年生までは置き勉しちゃダメなんです」と言う。

   福島准教授によると、「毎日、時間割通りに必要なものを揃えることで生活習慣を整え、学校に置いておいた私物にいたずらされたり、紛失したりするトラブルを避けたいため」、約半数の学校で置き勉は禁止されているという。

「両手が空いていないと転んだときに...」

   一方、30年前から「置き勉」を導入している昭和女子大学付属昭和小学校では、一人一人にロッカーがあり、プリントを教科ごとにファイルして収納してあり、文具もきんちゃく袋に入れ学校に置かせている。持ち帰るのは宿題とタブレット端末だけでいいという。

   司会の加藤浩次は「小学生も大変だね」とコメント。

   元プロテニスプレーヤーの杉山愛は「小学生で6キロは重い。30分歩くのは大変だと思う。置き勉を進めてほしい」と話す。

   政策アナリストの石川和男は「健康上の理由があるのだから、ある重さ以上の荷物を持たせないなどルールを作るべきだと思う。やり方は現場に任せて、お上がルール作りをしなければダメ」と指摘。

   菊地幸夫弁護士は「体重24キロで6キロのランドセルということは、約70キロの私が18リットルのポリタンク背負って学校行くのと同じ。大変ですよ。コロナ禍ではさらに水筒も持って登校していた。まるで行商の人みたいだった」と話した。

   そんな問題を解決するアイデアの1つを森アナが紹介。小学生のアイデアから生まれた「さんぽセル」だ。ランドセルの両脇に伸びるバーが、バーの下には車輪がついている。つまり、バーを延ばせばランドセルがキャリーバッグのように利用できるというもの。来年1月発売予定で、現在予約受付中。3960円だという。

   これをみた加藤は「そもそもなんでランドセルじゃなきゃいけないのか。キャリーバッグでいいんじゃないの?」とコメント。石川が「両手が空いていないと転んだときに危ないからと言われたことがある」と答えると、加藤は「全部一緒という時代ではない。多様性って大事なんじゃないのって思います」とコメントした。

(バルバス)

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