2022年 7月 2日 (土)

乳がん検診ポスターで問われた「デリカシー」 加藤浩次「同じ方向を向いているのに...」

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   乳がん検診を呼びかける啓発ポスターのデザインが波紋を呼んでいる。「『まさか、私が』と毎年9万人が言う」というコピーとともに、モチーフとなっているのはピンク色の玉が出ている福引のガラガラ。このポスターは日本対がん協会が2005年から行っているピンクリボンデザイン大賞の2021年グランプリ作品。協会が啓発ポスターなどを募集し、コピーライターや患者会、協賛企業などが選考を行う。

   作者は「なにげなく参加した商店街の福引で当たりが出た時の『まさか』という気持ちと、なんでもない日常に『まさか』が隠れている思いを重ねて、ガラガラを胸に見立ててデザインした。多くの人が検診を意識するきっかけになれば」と語っているが、このポスターは何が問題となったのか。

  • 番組公式ツイッターより
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「福を引くのと一緒? ピンクリボン、私たちの味方が...」

   きょう23日(2022年2月)の「スッキリ」は街の人やがん闘病中の方の意見を聞いた。

   街の人に印象を聞くと「自分がかからないだろうと思っているものが一目で可視化される、いいなと思った」「誰でもなるんだ。他人事じゃないと思った」「どんどん貼ってほしい。これをマイナスだと思う人がいるのがびっくり」といった肯定的な意見の一方で「本来ならくじ引きあたると嬉しいんですが、嬉しくない」「福引をモチーフにしたことで違和感」「当たりじゃない。何を伝えたいのかわかりにくい」といった声も。

   SNSでは「家族が乳がんで死んで、くじに当たっただけのことだったのかと思う遺族はいない」「玉がとれた乳首にみえる」などの声が。こうした声を受け、日本対がん協会は「お気持ちを傷つけてしまった患者さんやご家族のみなさまにお詫びを申し上げます」と謝罪文を発表した。

   番組ががん治療を行っている女性に電話取材すると「泣きそうになるくらい。まさに『まさか私が』だった。心がえぐられたような気持ち。福を引くものとがんを一緒にしないでほしい。ピンクリボン、私たちの味方がそういうポスターを選ばれた。早期発見はすごく大事なので、啓発はいいことだと思うが、私たちや家族を考えたポスターにしていただきかった」と語る。

   宮崎哲弥(評論家)「福引は喜びの『まさか』だが、(乳がんの)9万人の方は大変な思いをされている。デリカシーがなかったかな」

   近藤サト(フリーアナウンサー)「正しいメッセージを伝えるためのポスターに、コマーシャルの面白さや奇をてらった演出は必要だったのか。そもそもこれを賞レースにする必要があったのか」

   松田丈志(スポーツジャーナリスト)「かつてピンクリボンの活動に参加したが、伝えたいことはひとつで早期発見の検査に行ってもらうこと。女性は子どもが第一で、自分のことは後回しになりがち。家族がフォローしながら検査に行こうというメッセージを伝えられたらいい」

   司会の加藤浩次「乳がんは早期発見で9割以上が治癒する。欧米の検診受診率は70%-80%だが、日本は50%以下。ポスターは一人でもへらそうという気持ちで作っている。元は同じ方向を向いているのにぶつかってしまうのは残念な気持ちになる」

(みっちゃん)

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