トム・クルーズも魅力的だが、映画として素晴らしい「トップガンマーヴェリック」

2022.07.23 12:00

私は最近、1986年に公開された映画「トップガン」の36年ぶりの続編である「トップガンマーヴェリック」を見ました。

これは、2022年公開のアメリカ映画で、大ヒット上映中の話題作です。

アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校、通称『トップガン』に、かつて天才パイロットと呼ばれたピート・マーヴェリック・ミッチェル海軍大佐（トム・クルーズ）が、教官として帰って来ます。（この原稿はネタバレを含みます）

マーヴェリック（トム・クルーズ）を呼んだのは、トム・アイスマン・カザンスキー海軍大将（ヴァル・キルマー）です。とある「ならず者国家」がNATO条約に違反するウラン濃縮プラントを建設・稼働させようとしており、それを阻止する極秘ミッション達成のためにマーヴェリックが必要でした。

二転三転するストーリー展開の躍動感に魅了された

飛行士訓練校の生徒の中には、マーヴェリックがかつてタッグを組み、訓練中に命を落としたパイロットのグースの息子、ブラッドリー・ルースター・ブラッドショウ（マイルズ・テラー）もいました。

父の背中を追いかけてきたルースター（マイルズ・テラー）は、マーヴェリック（トム・クルーズ）に対し、恨みを抱いていました。極秘ミッションを実行するチームには、ルースターも入り、マーヴェリックを中心にミッション達成を誓います。

マーヴェリック（トム・クルーズ）の情熱と優しさが光ります。ルースター（マイルズ・テラー）との間には葛藤があるのですが、いろいろな過程を経て和解し、父と子のような関係になっていく人間ドラマも見どころのひとつです。

マーヴェリック（トム・クルーズ）には、元ガールフレンドのぺニー・ベンジャミン（ジェニファー・コネリー）との再会という喜びもありました。

トム・クルーズも十分に魅力的ですが、映画としての魅力にあふれている作品です。空中ショットの大胆さ・見事さには驚きました。最後の二転三転のストーリー展開の躍動感には、目をみはるものがありました。