証券界再編の狼煙が上がった 野村VS日興の2強対決か

2007/1/22 11:46

   みずほフィナンシャルグループ(FG)傘下の「みずほ証券」と「新光証券」が2008年1月の合併を決めたことで、証券業界再編の狼煙が上がった。合併を主導したみずほコーポレート銀行(CB)の斎藤宏頭取の最終的な狙いは、不正会計で揺れる「日興コーディアル・グループ」と統合し、証券最大手の「野村ホールディングス」に匹敵する巨大証券を誕生させることだとされる。
   背景には銀行と証券の連携を強化する規制緩和の流れを受け、証券会社との融合を進めるメガバンクの動向があり、三菱UFJフィナンシャル・グループ三井住友フィナンシャルグループを巻き込んだ争いが始まりそうだ。

ガリバー野村を仮想敵、として次の一手

みずほ内部のお家事情が証券再編を左右する?
みずほ内部のお家事情が証券再編を左右する?

   合併会社の新社長になる横尾敬介・みずほ証券副社長は会見で「質・規模ともに国内ナンバーワンを目指す」と述べ、野村を”仮想敵”としていることを隠さなかった。合併会社は、一般企業の売上高にあたる営業収益で日興を抜いて3位になるが、野村には届かない。だが、日興と統合すれば営業収益でほぼ横に並び、FG傘下のみずほインベスターズ証券と合わせた預かり資産は約81兆円と、ガリバー野村の約80兆円を上回る。

   みずほCBが証券再編に力を入れるのは、その遺伝子がなせる部分も大きい。みずほCBの母体のひとつである旧日本興業銀行は戦前、証券業務も行っていたが、戦後の証券改革で銀行から証券が分離された。その後、規制緩和で銀行系の証券会社が認められた際、旧興銀は真っ先に証券会社を創設した。

(続く)

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