2024年 4月 20日 (土)

大麻は本当によくないのか 内外からの異論で話題沸騰

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   名門大学も巻き込んだ「大麻汚染」騒ぎに、海外メディアや日本のブロガーらから異論が出ている。大きな犯罪でなく、健康被害も少ないのではないか、などというのが論拠だ。もっとも、大麻をきっかけに薬物中毒になるといった見方も依然強く、これらの異論が社会にどれだけ受容されるかは不明だ。

「アルコールやタバコに比べて害が少ない」

英ガーディアン紙の記事
英ガーディアン紙の記事
「名門大学生たちが大麻を吸っていたなんて事件は、ニュースの大見出しにはとてもならない。もし、それが日本でなければだ」

   こう書いたのは、イギリスの一般紙ガーディアン紙。2008年11月3日付記事で、「日本が増加する大麻汚染に悩んでいる」と題して、その大騒ぎぶりに首をひねっている。

   イギリスでは、大麻(マリファナ)は違法だが、比較的害は少ないとして、個人使用分の所持は刑罰の対象になっていない。また、オランダでは、ソフトドラッグとしてある程度認知されている。アメリカでも12州で犯罪とされないなど欧米では法規制が緩く、それに比べて、日本の厳しい取り締まりは際立っているというわけだ。

   日本でも、大麻の取り締まりに反対している団体がいくつかある。ガーディアン紙は、そのうちの一つを取り上げ、「大麻はアルコールやタバコに比べて害が少ない」との主張を紹介した。

   さらに、「大麻汚染」を巡っては、アルファブロガーとして知られる経済学者の池田信夫さんも異を唱えた。11月16日のブログ日記では、同じ主張に加え、5兆6000億円とも推定されるタバコの社会的コストを指摘。「大麻とは比較にならない」として、「大麻で逮捕するのはナンセンス」とまで言い切っている。このエントリーは、ネット上で注目を集め、300以上ものはてなブックマークが付いている。

   逮捕者が出た大学の学生からも、不満が出ているようだ。産経新聞は、16日付記事で、「大麻って、外国では合法でしょう。タバコより身体に悪くないらしいし、日本の法律もおかしい。マスコミも騒ぎすぎ」という4年生男子(23)の声を伝えた。

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