若者が望むのは「自分で発信できる人」 「永田町政治家」には期待しない
インタビュー「若者を棄てない政治」第6回/PPI理事・間中健介さん

2009/8/22 10:40

   民主党の優勢が伝えられる2009年夏の衆院選だが、若い世代は積極的に民主党を支持しているわけではないようだ。ほかに選択肢がないから、「とりあえず民主党」と考えているらしい。20代や30代の若者の政治意識を調査しているNPO「政策過程研究機構(PPI)」の間中健介さん(34歳)は「若い世代には不満のマグマがたまっている」と警告する。

若い世代の4割「新しい枠組みの政権」求める

「若い世代はそんなにバラマキを期待していない」という間中健介さん
「若い世代はそんなにバラマキを期待していない」という間中健介さん

――2005年から国政選挙や東京都知事選にあわせて、若者の政治意識を探るアンケートを実施していますね。

間中 PPIでは年に2、3回、インターネットを使って若者の意識調査をしています。今回は衆院選前の2009年7月に20代と30代の男女を対象にアンケートを行い、1028人から回答を得ました。前年9月にも同様の調査を実施していますが、そのときから大きな変化はありませんでした。見えてくるのは、現在の政治に対する不満・不信です。

――具体的にはどんな数字でしょうか。

間中 まず「どのような政権が必要か」という質問では、「自民党を中心とした政権」を望む人は、前回も今回も10%しかありません。若者に10%しか支持されていない政党が与党にいるということですね。一方で、民主党がきわめて高いかというとそうでもない。「民主党を中心とした政権」を選んだ人は、前回が14.7%で、今回は17.9%。ちょっと上がっていますが、2割に達していません。

――残りの人たちはどう考えているんですか。

間中 今回の調査でもっとも多かったのは「政界再編によって生まれる新しい政党による政権」で、26.7%です。次いで、「あてはまるものはない」を選んだ人が18.8%となっています。また「現在の国会議員以外が中心になって作る政権」というのも14.2%を占めています。つまり、既存の政党には選択肢がないという人が多い。選択肢がない中であえて選ぶとしたら、既存の枠組みを変えてくれそうな民主党、という感じでしょう。

   新しい政治への期待はすでに地方で現実化しています。今年になって、いくつかの自治体で30代の首長が続々と誕生していますし、東京都議選でも新人の20代、30代の候補が多数当選しました。若い世代にたまっている「不満のマグマ」が地方で噴火を始めている状態です。この流れは国政にもつながっていくんじゃないでしょうか。

(続く)

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