2024年 3月 29日 (金)

北朝鮮が突然「対話路線」、何が起きた? 韓国に「開城正常化・金剛山観光再開」を提案

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   周辺諸国に対して強硬姿勢を続けてきた北朝鮮が、対話路線を打ち出した。つい2か月ほど前までは、操業停止中の開城工業団地について「広い地域を軍事地域に再びつくり…」と閉鎖後の用途に言及するほどだったが、2013年5月中旬には「忍耐力をもって注視している」と多少態度を軟化。6月に入って、さらに柔軟姿勢を見せた形だ。

   特筆すべきは08年の韓国人観光客の射殺事件をきっかけに凍結されていた金剛山(クムガンサン)の観光事業について突然言及したことだ。声明では「今回の機会を逃がしてはならない」という表現もあり、追い詰められているとも受け止められそうだ。大きな姿勢の変化の背景には何があるのか。

再開求めているのは韓国側だという体裁は維持

   南北の窓口機関にあたる祖国平和統一委員会は2013年6月6日、「特別談話文」を国営朝鮮中央通信を通じて発表した。この声明は、これまでになく韓国側に歩み寄った内容だ。

   声明では、

「南朝鮮(韓国)の企業家は、血の涙を流して開城工業地区の正常化と金剛山観光の再開を訴えており、北と南の離散家族は生前の最後の恨みである血肉との面会を切に待ち焦がれている。民族の構成員なら、どうしてこんにちのこの悲劇的事態に顔をそむけることができようか」

と、事態の正常化再開を訴えているのは、あくまで韓国側だという立場を取っているが、提案された内容を見ると、北朝鮮から韓国側に歩み寄っていることは明らかだ。

   声明では、両地区についての南北当局者間による会談を提案。「離散家族・親せきの面会をはじめ人道問題」についても話し合うことも可能だとした。会談の時間と場所についても「南側が便利であるように定めればいいであろう」と韓国に委ねた。

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