認知介護士の取り組み 「家族への思い 絶対消えない」

2008/11/23      twitterでつぶやく このエントリーを含むはてなブックマーク はてなRSSに追加 この記事をBuzzurlにブックマークする この記事をクリップ! Yahoo!ブックマークに登録 newsing it!   コメント   印刷

   身内が認知症と診断されることは、その家にとっての一大事だ。しかしそうなることを一番望んでいなかったのは、当の本人である。今回の放送は、認知症という病気とのつきあい方を深く考えさせられるものだった。

   今回のゲストは認知介護士・大谷るみ子。福岡にあるグループホーム「ふぁみりえ」のホーム長をつとめる。グループホームは、特別養護老人ホームと違い少人数制。より家庭に近い環境で過ごすことができる。

   今や認知症患者は200万人に上ると言われている。自宅で介護をされている家庭も多いだろう。スタジオトークの中で、どのようにこの病気と接するべきなのかを大谷は語った。

   「一番ご家族の方が困られるのが行動障害だと思うんですね。妄想だとか、徘徊だとか、暴言だとか。でもそういう反応はみんな、自分の力でなんとかしようとする反応なんですね。必死に自分の力を振り絞ってなんとかしようとなさってる」

   認知症によって、今まで出来たことが出来なくなっても、その人の心は生きている。大谷はそう信じている。

   「認知症の人は確かに出来なくなることが多くなって、大変なことをしでかしちゃいます。大変だと思います、対応はというのは。だけど、ご家族のことを大事に思うこと、それは絶対に消えないんですね。人が変わってしまう訳じゃないんです」

   認知症という病気は、自分で思うように行動することができなくなる。そのことに一番焦りや恐怖を感じているのは、周りの人間ではなく本人のはずだ。グループホームでの大谷の態度は、まるで相手の心の奥を読み取るかのようだった。心は、生きている。心を察して、相手のがんばりに力を添える。それが大谷の仕事なのだということに気づいた。

慶応大学 がくちゃん

   *NHKプロフェッショナル 仕事の流儀(2008年11月18日放送)

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