フジお得意のマンガチック・コメディ・ドラマである。しかも作り手の深層心理がモロバレの仕掛けは、今大人気のおバカタレント、就中(なかんずく)、羞恥心というユニットでブレイク中の上地雄輔と、フジの漫画ドラマで貢献している上戸彩を組み合わせれば視聴率15パーセントは堅い!という計算である。
上戸彩は可愛らしいが、致命的なのはとてもセレブに見えない庶民顔であること。以前、彼女が単発ドラマの「李香蘭」に主演した時、口の悪い批評家が、「あれでは李香蘭でなくて、その女中って感じだね」と酷いことを言っていた。今回も、シーンごとにド派手な衣装を着替えまくり、大金持ちお嬢さんをアピールしているのだが、やればやるだけチープさが目立ち、下品な成金に見える。
筆者はシリアスドラマがいいとは決して思っていない。ドタバタコメディは1つのジャンルとして存在価値があると考えているが、如何せん大多数の連ドラ・コメディは失格なのである。演出が下手くそ、群像処理が垢抜けない(例えば呑み屋に屯する太郎のサポーターたちの扱い方や描き方)、ドラマに緩急が足りないなど。
当作で新しい発見があるとすれば、ハンサムでもなくタイトル通りの貧相顔なのだが、上地が意外に俳優として使えるかもしれない予感である。その辺にいる普通の青年は余り個性的では使いにくく、彼は庶民の最大公約数として主役が張れる素材かもしれない。
(黄蘭)

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