そうでなくても右寄りのフジテレビ-産経新聞社系にとっては、今回の選挙は忌々しかったに違いない。朝日新聞社系「報道ステーション」がはしゃぐとすれば、こっちは視聴率で勝ってやる、と思ったのかどうか。ともかく旦那衆に人気の安藤優子、滝川クリステル、高島彩、長野翼ら自局の報道系お嬢さん綺麗どころをずらりと並べて、「視聴率はもらった」と考えたのに違いない。ところがどっこい、国民はそんなにバカではなかった。マジで選挙に関心を持ち、キャスターの女には目もくれなかったのである。だから、フジテレビが民放の中での視聴率は限りなくドンビリに近かった。
ゴンドラ風の台に乗ってショーアップしたり、自民党凋落の最後のとどめをさした東国原知事の妄言にも拘らず、懲りずに彼をゲストに呼んだりして支離滅裂。1番酷かったのは、古賀誠夫妻を登場させてヨイショしまくり。今時、古賀が利益誘導で造らせた橋が、選挙民に「誠橋」と呼ばれていると喜ぶ時代錯誤のお古代議士の逸話を紹介して何の意味があったのか。もう笑うしかなかった。
しかも、小泉純一郎の飯島元秘書官やお天気キャスターの石原良純まで侍っている。石原は兄弟が2人も選挙に出ているのだから、ゲストに呼ぶのは不適格だ。それが証拠に、いつもにこやかな石原が、対応に苦慮してか、顔が強ばったままだった。世界的な政治スタンス揺り戻しに戸惑った局の迷妄が露呈した選挙報道であった。
(黄蘭)

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