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全米で失神者続出!超立体映画「ゾンビ3D」がやってくる

【 365日映画コラム 】
07/10/ 7 コメントを見る・書く(2)
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   昔懐かしい赤青眼鏡の立体映画「ゾンビ3D」が11月10日から公開される。全米では昨年上映され、ゾンビが飛び出す衝撃映像に失神者が続出したという触れ込みだ。


   確か1953年か54年、立て続けに立体映画がやってきた。「謎のモルグ街」とか「肉の蝋人形」など恐怖映画ばかりだったのを覚えている。入口で赤と青のセロファンを張った眼鏡を渡されて席に着く。映画が始まるや否や、死体やナイフが飛び出して来る。キャーキャー騒ぎながら夢中になって見た。そのうちに眼鏡の使いまわしでトラコーマが続出したという噂で立体映画は来なくなった。

   長じて70年代、僕はCMの撮影隊を率いLAに頻繁に長期滞在した。夜になるとクルーをポルノ映画に連れて行ってやり喜ばれた。何しろ何でもありのポルノだ。その中にかなり立体映画があった。赤青眼鏡をかけ(トラコーマを恐れつつ)、始まるといきなりファックシーン。激しい動きでやおら男が勃起したものを観客席に向け、精液がピッピと飛び出す。観客が一斉に避けるので大笑いした。眼鏡の立体映画はポルノに受け継がれていたのだ。

   次に脚光を浴びたのが、万博などで紹介されたIMAX−3Dの大画面。ジェットコースターに乗っているような、猛スピードで走り回るシーンの多い40〜50分の短編を上映していた。ヘッドセットのような眼鏡もカッコ良く、このIMAXはアメリカでは受け入れられた。ユニバーサルスタジオで96年から始まった「ターミネーター2」のアトラクションでは、立体映画のスクリーンの間から現われる本物のオートバイに乗ったターミネーターが受け、以降1時間を越える劇映画に応用されるようになった。

   一昨年、映画興行成績が落ち込んだ際、不振はホームシアターのせいだと議論が沸いた。家庭で出来ないのは立体映画だということで、IMAX版をもっと製作しよう、となった。その結果「スパイダーマン3」や「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」「べオウルフ」など、2時間を越える普通の劇場映画も立体映画で上映されるのが当り前になり、IMAX版としてかなりの興行成績を上げている。NYマンハッタンではリンカーンセンターに近い68丁目のローズ・シアターのIMAX劇場は人気があり、絶えずソールドアウトの盛況だ。

   日本でも各都市にIMAX上映館があったが、どうも日本人には合わないようで、撤収し始めている。新宿の高島屋のIMAX巨大スクリーンは見事だったが、不人気で品川プリンスの小さな小屋へ移り、今年の3月にひっそりと閉めてしまった。

   IMAXに代わり、この度ディズニーが「ディジタル3−D」を開発した。サーバーから左目と右目用の画像を1秒間に144回の速さで交互に入れ替えて映写すると、眼鏡無しで鮮明な立体画像が得られる。この冬の「ルイスと未来泥棒」から適応される。もっともDPLのプロジェクターがある劇場に限られているから一般観客には未だ遠い。

   そんな意味でこの昔懐かしい赤青眼鏡の3D立体映画「ゾンビ3D」の公開はウエルカムだ。願わくばB級映画でなくもっと質の高い作品を見たいと思う。

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