「プレステ」産みの親 SCE久夛良木悲劇の「引退」
2007.04.27 20:57
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SCEを離れて、更なるチャレンジを、と意欲
ゲーム業界に詳しいジャーナリストは、こうした経過から久夛良木会長の辞任の背景について、
「親会社にとことん奉仕しても地位が与えられない。それどころか足を引っ張られる。世話になったゲーム業界からは『ゲーム業界を食い物にした』などという噂まで立てられ、任天堂に鞍替えされる。もう嫌になっちゃって、こんな状況では辞めるしかない、ということなのでしょう」
とJ-CASTニュースに話した。
SCE広報はJ-CASTニュースの取材に対し、久夛良木会長の辞任について、
「PS3を日本、北米で発売し07年3月にヨーロッパでの発売に漕ぎ着けたことで区切りが付いた。また、平井社長を後継者として育成してきまして、そういった意味で退任するタイミングとしては適切」
と説明する。また、一部の報道にあった「ソニー社内から経営責任を追求する声が上がっていた」という事については全面否定した。
久夛良木会長は、今回の辞任についてニュースリリースでこう説明している。
「4つ目のプレイステーションプラットフォームを導入し終えた今、これらのプラットフォームにより最先端の技術と全世界のクリエイターの皆様の創造力を結び付けることによって、コンピュータエンタテインメントの新しい世界を加速できたことは私にとっても大変エキサイティングな経験でした。今後はこの経験を活かし、更なるチャレンジを、SCEを離れて更に広いネットワークで加速していきたいと思います」