宮内庁長官が異例の「苦言」 皇室内部の亀裂浮き彫り?

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   宮内庁長官が、「愛子さまが天皇・皇后両陛下を訪問なさる回数が少ない」などと、記者会見で皇太子ご夫妻への「苦言」を口にした。宮内庁長官と言えば、報道などの周囲の「雑音」の火消しに回ることが多いだけに、長官自らが皇室メンバーの批判とも取れる発言を行うのは異例中の異例だ。海外メディアも、この発言を報じ始めており、さらに波紋が広がる可能性も出てきた。

   発言が飛び出したのは、2008年2月13日に行われた定例会見。羽毛田信吾・宮内庁長官が、愛子さまの参内(皇居を訪れること)の頻度について指摘したのだ。

長官が参内回数の少なさを強調

参内回数をめぐって異例の「苦言」が飛び出した
参内回数をめぐって異例の「苦言」が飛び出した
「天皇陛下は皇太子時代、当時の両陛下がご在京の際は、週に1回は参内されていた」

と述べる一方、皇太子ご一家がこの1年間に自発的に両陛下を訪問されたのは2、3回にとどまっていることを指摘。実に17分の1のペースだ。長官は、

「依然として(参内の回数が)少ないとなると、両陛下も心配しておられると思う」

とも述べ、回数の少なさに懸念を表明した。このように長官が「回数」を強調するのには、天皇陛下の誕生日会見でのご発言が背景にある。

   天皇陛下は06年12月20日の会見で、愛子さまの様子について問われ、このようにお答えになった。

「最近の愛子の様子については、皇太子妃の誕生日の夕食後、愛子が皇后と秋篠宮妃と相撲の双六(すごろく)で遊びましたが,とても楽しそうで生き生きとしていたことが印象に残っています。ただ残念なことは、愛子は幼稚園生活を始めたばかりで、風邪を引くことも多く、私どもと会う機会が少ないことです、いずれは会う機会も増えて,うち解けて話をするようになることを楽しみにしています」

   このように、「会う機会が少ないのが残念」と表明しておられるのだ、これを受けて、皇太子さまは、07年2月21日の会見で、参内回数を増やす意向を以下のようにお示しになった。

「天皇陛下の愛子に対するお気持ちを大切に受け止めて、これからも両陛下とお会いする機会を作っていきたいと思います」
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