2024年 4月 26日 (金)

「楽々東大に受かる」生徒たち 海外のトップ大学目指し始める
(連載「大学崩壊」第7回/ベネッセコーポレーションに聞く)

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「東大入学以上のレベルを目指したい」という層が対象

-――そのうち、どのくらいが実際の「入塾」に至るのでしょうか。

藤井:   米国の大学入試は、TOEFLやSATのスコアだけでなく、エッセイや面接などで、多面的に選抜を進めています。ただ、当方としては、海外の大学をむやみに薦めるつもりはありません。ルートHは、東京大学に確実に入学できる程度の学力を持っていて、なおかつ、「それ以上のレベルを目指したい」という層を対象にしていますので、電話なり面談なりで、正確な状況をお伝えするようにしています。
   ルートHでも、50~60人が明確な入塾の意志を示したのですが、TOEFLや、学校の成績を参考にしつつ、カウンセリングを繰り返しながら、選抜を進めました。入塾までに、最低3回は面談を行っています。「本人は行きたいが、保護者は行かせたくない」という場合もありますし、その逆もあります。このあたりの合意が出来た上で入塾という意志決定をしていただくことが大事だと思っています。
   さらに、米国の入試は「ペーパーテストが満点なら受かる」というものでもありません。エッセイや面談で、「どのような課外活動(芸術、研究、各種コンテストなど)を行ったか」などをアピールすることが非常に大事です。このあたりの要素も踏まえて、総合的に判断しました。最終的には、5人が入塾しました。

-――入塾した5人は、どんな人ですか?

藤井:   詳しくはお伝えできないのですが、かなりの知的好奇心や学習意欲を持ち、様々なアクティビティーをやってきた人が入ってきています。日本の大学と併願する人がほとんどです。

-――帰国子女が多いんですか?

藤井:   ご両親もしくは本人に留学経験があったり、親御さんに海外赴任経験があったり、ということはあります。海外と密接な関係のある人の方が多いです。一方、全く海外経験がなかったり、留学したとしても数か月、という生徒もいます。色々な要素を持ってきた人が入ってきて、それぞれが「化学反応」を起こして成長していって欲しいと思っています。

-――具体的には、どんな授業なのですか?

藤井:   大きく3種類あって、(1)TOEFLやSATなどのテスト対策(2)願書のエッセイ指導(3)エッセイの土台になるような自己分析、を中心に進めています。(3)が一番の核で、「何故海外に行きたいのか」といった点を分析して、しっかりとした「自分の軸」を持てるようにします。(2)と(3)は1対1の授業で、(1)が少人数クラスです。現役のハーバード生との交流プログラムもあります。
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