2024年 4月 25日 (木)

住宅ローン破たんで競売 秋から年末に「急増」か

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工場が集まっている北関東からの相談が多い

   不動産任意売却の相談を行っている「さくら法務事務所」の担当者は、「秋から年末にかけて」が「マイホーム競売」のピークでは、と懸念する。

「債務者はローンが払えなくなると、ほとんどの人がキャッシングや消費者ローンなどで、半年ほど『持ちこたえよう』とする。リストラが表面化したのは年度末。秋以降、本当に競売に出すしかない人が多数出てくるのでは」

   現在、事務所への問い合わせは1日で30件以上も来ている。特に工場が集まっている北関東からの相談が多く、「製造業にかかわる人の状況は深刻」と話す。

   この住宅ローン「破綻」の原因は「経済危機」以外に、旧住宅金融公庫などが返済6年目や11年目に金利が上がる住宅ローンを扱っていた影響や、2000年代前半に銀行が「収入に対する返済額が40%でも貸す」という積極的な融資姿勢だったことも挙げられるという。これに、不動産価格の低下や収入減が加わった形だ。滞納が始まった債務者に対し、前出の担当者は、

「多重債務にはまると、競売で売らざるをえなくなる。早めに支援機構や銀行などに相談し、返済方法の変更や、任意売却で競売を回避したほうが、次の生活が成立しやすい」

と呼びかけている。

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