2024年 5月 1日 (水)

中古マンション値上がりのワケ 地価上昇、割安感、節税対策…

「賃貸目的で購入しようという人が増えている」

   都心では最近、リノベーション(大規模改修)物件が少なくなく、しかもこうした中古マンションは築年数が経っているものの、駅近で便利な立地にある。

   「駅近ほど地価が高いですから、物件価格も上がります」(前出の東京カンテイ・中山登志朗氏)。都心の人気地域では新築物件を含め、供給が少なくなっていることも価格を押し上げている。

   また、買い手にとっては、自分でカスタマイズしやすいことも中古マンションが人気の理由。2020年の東京五輪の開催決定も好材料だ。

   さらに、中山氏は「税制は税制でも消費増税ではなく、相続税対策が大きいですね」と話す。

   2013年度の税制改正で相続税が大幅に見直され、15年1月以降の相続分から、相続税の基礎控除が40%も引き下げられる。基礎控除額が下がると、課税対象額は増え、結果的に税負担が大きくなる。

   そのための節税対策として「マンション投資」を進めようというわけだ。中山氏は「賃貸目的で購入しようという人が増えていることも、物件が動きやすくなっている要因です」と説明する。

   駅近であれば、マンションの借り手も探しやすいからだ。

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