2024年 5月 6日 (月)

復活GMに欠陥10年放置の疑い 対応誤れば経営危機再燃の可能性も

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過去の例から見てもリコール隠しの代償は小さくない

   自動車業界で組織的な欠陥隠しとして思い出されるのは、2000年と2004年に問題が発覚した三菱自動車だろう。2002年に横浜市内で大型車から脱落したタイヤの直撃を受け通行人が死傷し、山口県内ではクラッチ系統の欠陥が原因で車両が制御不能となり運転者が死亡する事故などが発生し、旧経営陣らが逮捕される事態に発展した。

   三菱自動車の信用は失墜し、経営は危機的状況へと追い込まれ、三菱重工業、三菱商事など三菱グループ丸抱えの支援を受け何とか生き延びた。14年1月に公募増資で資金調達し、課題だった優先株の処理にもメドをつけ、普通株への配当も復活させることになった。「ようやく普通の企業として再出発のスタートラインにつけた」(グループ幹部)わけだが、再建までに10年超の月日を要しており、リコール隠しの代償は小さくなかった。

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