2024年 4月 29日 (月)

欧米へ6時間、アジアは日帰り圏内 日本が官民で超音速機開発、欧米に対抗

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日本は「静かな超音速旅客機」の開発目指す

   このため、日本はJAXAを中心に「静かな超音速旅客機」の研究開発に取り組んでいる。ソニックブームを低減させる機体の実験機(エンジンなしの無人超音速滑空機)を富士重工業と開発。スウェーデンの北極圏内にある実験場で2014年、試験を行う予定という。

   もちろん超音速機開発のハードルは高い。米国ではNASAがボーイングなどと開発を進めており、「研究予算、人員とも日本は米国の5分の1以下」(政府関係者)と劣勢は否めない。それだけに日本は「中長期的な国家戦略を定め、産学官の役割を明確にし、リソースの最適配分で研究開発を推進することが必要だ」という。

   航空関係者によると、「超音速機が再び登場するとすれば、ソニックブームや燃費などの課題から小型機でスタートし、本格的な大型機が登場するのは今後の技術開発の進展しだい」という。自民党は日本の航空産業を「我が国の次の基幹産業として発展させるため、安倍政権の『成長戦略』に明確に位置づけ、国家戦略として取り組むべきだ」と主張。「研究段階にある超音速機については、実用化に向けてしっかりと取り組む」としており、国家プロジェクトとして開発を支援する方針だ。

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