東京新聞「社の報道姿勢と異なる」 副主幹司会「ニュース女子」で「反省」した点

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   東京MXが放送したテレビ番組「ニュース女子」が沖縄の米軍ヘリパッド建設に抗議活動をする人々が「日当をもらっている」などと報じた問題で、東京新聞が2017年2月2日付朝刊の1面で、「『ニュース女子』問題 深く反省」と題した深田実・論説主幹名の記事を掲載した。

   同番組には、東京新聞(中日新聞東京本社)論説副主幹の長谷川幸洋氏が司会として出演している。今回の東京新聞記事では、番組の内容は「本紙のこれまでの報道姿勢および社説の主張と異なる」としたうえで、「とりわけ副主幹が出演していたことについては重く受け止め、対処します」と説明した。今後の長谷川氏の処遇が注目される。

  • 東京新聞は朝刊の1面で、「『ニュース女子』,問題 深く反省」と題した深田実・論説主幹名の記事を掲載した
    東京新聞は朝刊の1面で、「『ニュース女子』,問題 深く反省」と題した深田実・論説主幹名の記事を掲載した
  • オピニオン面にも「読者の批判 重く受け止め」と題した榎本哲也・読者部長名の記事が掲載された
    オピニオン面にも「読者の批判 重く受け止め」と題した榎本哲也・読者部長名の記事が掲載された

番組内容は「到底同意できない」

   東京新聞の記事は番組内容について、

「本紙のこれまでの報道姿勢および社説の主張と異なることはまず明言しておかなくてはなりません。加えて、事実に基づかない論評が含まれており到底同意できるものでもありません」

と批判。その上で、長谷川氏の出演についても

「他メディアで起きたことではあっても責任と反省を深く感じています。とりわけ副主幹が出演していたことについては重く受け止め、対処します」
「読者の方々には心配をおかけし、おわびします」

とした。また、この日の紙面では

「『沖縄ヘイト』言説を問う」

と題した連載が始まり、オピニオン面には

「読者の批判 重く受け止め」

と題した榎本哲也・読者部長名の記事が掲載された。この記事によると、「厳しいご批判や本紙の見解表明を求める声」が250件以上寄せられたという。

番組批判記事では長谷川氏の出演を「スルー」

   東京新聞はこれまで、

「東京のTV『基地反対派に日当』 『沖縄ヘイト』まん延 名指しされた団体『まごう事なき悪意』」(1月7日)
「MXテレビ『ニュース女子』の中傷報道に批判」(1月20日)
「DHCシアター居直る MXの沖縄中傷番組制作」(1月25日)

などと批判していたが、いずれの記事でも長谷川氏が司会だった点には触れられていなかった。

   では、問題とされた放送内容に対する長谷川氏の考え方はどうか。問題となったコーナーは2017年1月2日に東京MXテレビで放送された。軍事ジャーナリストの井上和彦氏の現地リポートが主な内容だ。この回では、長谷川氏は、反対派に対する「日当」の「出所」について

「誰が出してんの?」

と疑問の声をあげたり、出演者から「『無法地帯』に対して官邸が弱腰」といった声が上がったことに対しては、

「この手の反対運動で、例えばちょっとけが人が出るとか、ましてや死者が出るとかね、そんな話にでもなったら、それこそ火がついてしまうからね」

と解説したりした。コーナーの終わりには

「井上さん、御苦労さまでした。また、機会があったら是非」

とねぎらい、番組内容に特段の異論を挟むことはなかった。

「こういう風に色々ね、波風騒いで、恫喝もされるんだということが良くわかった」

   翌週1月9日の放送でも同様だ。長谷川氏は、同じく司会を強める西川史子さんに

「あのねえ、西川さん、(前回の番組が放送された)2日からね、ニュース女子が大炎上!してるんですよ」

と明るい調子で切り出し、寄せられた批判の内容を紹介。井上氏が地元関係者から「危険だから行くな」と言われたとして、ヘリパッドから30分ほど離れたトンネルで引き返したことについては、

「ただね、僕は残念だったのはね、是非あのトンネルの向こう側に行っていただいて、もう、ボカスカ殴られるのであっても何でもとにかく、やって、あのトンネルの向こう側を見たかったな~」

などと述べ、

「いずれにしろ、こういうことを報道すると、こういう風に色々ね、この、波風騒いで、恫喝もされるんだということが良くわかった」

とも発言。この発言には

「他局が全く報道しない気持ちも分かりました」

というテロップがかぶせられた。

   今回、紙面で「(長谷川副主幹の出演について)重く受け止め、対処します」と明言した東京新聞に対し、「対処」の具体的内容などを2日2日、J-CASTニュースが取材したところ、深田実・論説主幹が対応し、

「ここに書いてあることがすべて」

と述べるにとどめた。

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