2019年 12月 8日 (日)

財政健全化、2020年度達成は絶望的 それでも安倍政権が慌てない事情

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   政府の中長期の経済財政に関する試算で、財政健全化の指標である基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)について、黒字化を目指す2020年度に、逆に赤字が拡大するとの見通しが示された。

   2016年7月時点の前回試算では5.5兆円の赤字としていたが、2.8兆円膨らんで8.3兆円の赤字になるという。安倍晋三内閣は「2020年度黒字化目標堅持」と繰り返すが、達成は絶望的になったといえそうだ。

  • 安倍晋三首相(2016年8月3日撮影)
    安倍晋三首相(2016年8月3日撮影)

プライマリーバランス、赤字は拡大

   新試算は内閣府が、2017年1月25日の経済財政諮問会議(議長・安倍首相)に報告した。会議後の記者会見で石原伸晃経済再生担当相は、「(財政再建を)やるっきゃないということに尽きる」と強がるしかなかった。

   PBは、社会保障などの政策に使うお金を、新たな借金に頼らずに賄えるかを示す指標で、2017年度予算案は10.8兆円の赤字。今回の試算では、円高で企業業績が悪化し、2016年度の税収見通しが下振れし、穴埋めのため補正予算で7年ぶりに赤字国債の追加発行を迫られ、さらに個人消費の低迷から、2017年度も消費税収が伸び悩むなどと見込み、最終的に2020年度の税収は約114.9兆円と、前回試算より約2.5兆円下方修正し、PB赤字が拡大した。

   さらに問題なのは、試算の前提だ。8.3兆円の赤字は、アベノミクスが奏功して成長率が名目3%以上、実質2%以上で推移するとして弾いた「経済再生ケース」。この成長率はバブル崩壊前の水準に成長率が高まることが前提だが、現実には安倍内閣成立後の2013~2015年の実質成長率の平均は0.6%にとどまる。足元の潜在成長率を前提にした「ベースラインケース」では、2020年度のPB赤字は11.3兆円と、黒字化がさらに遠のく。

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