2020年 5月 25日 (月)

岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち 「キリスト教国家」の大統領ということ

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「宗教があって、この国は生まれたのだから」

「アメリカは建国当時のようなキリスト教国家に立ち戻らなければ。宗教があって、この国は生まれたのだから。公立校での祈りも禁止されて。国旗に対する忠誠も脅かされて。私たちからさまざまな権利が奪われていったの。宗教が置き去りにされた結果が、今のこの現実なんです」

   以前は多くのアメリカの公立校で児童・生徒らが、毎朝、教室に掲げられた星条旗に向かって立ち、右手を胸に置き、「私はアメリカ合衆国国旗と、それが象徴する共和国、万民のための自由と正義を備えた、神の下、分割すべからず一国家へ忠誠を誓います」と誓約していたが、「神の下」の表現などをめぐって数々の訴訟が起き、今では声に出して唱えている児童・生徒は、全体の半数ほどともいわれる。意外だが、「神の下」という表現は1954年になって初めて加えられたものだ。

   トランプ大統領は長老派のキリスト教徒で、好きな本は聖書とされているが、支持を得るためのジェスチャーだと批判するリベラル派も多い。

「トランプ氏はクリスマスなどの特別な日以外は、定期的に教会に通ってはいないようですが、それは気にならないのですか」
「そう、そう、そう。そうなんですよ。気になりますよ。だから通ってくれるように、神に祈っています。でもトランプは、私たちの価値観に近いのです。クリスチャンですから、人工妊娠中絶には反対です。子供がほしい人はたくさんいるのだから、養子に出すという選択肢があるでしょう。そういえば、あなたはどうして養子を迎えなかったの?」

   私に子供がいないことを知ると、ジェリーが不思議そうにそう聞いた。子供が授からなければ、養子を育てるのはアメリカでは一般的なことだからだ。

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