2021年 2月 28日 (日)

『日報隠蔽』の著者に聞く(上) 「PKO日報」、だれが隠したのか?官僚にとって「国民は敵」なのか

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組み合わせがうまくいった

――防衛省の記者クラブの記者っていうのは、そういう請求はしないんですか。

布施 どうなんですかね、よく言われるんですけどね。大手メディアの取材を受けて、「本来こういうのは、私たちがやるべき仕事でした」とか(笑)。意外にやってないんですかね。ちょっとその理由はわからないんですけれども。私はマスコミに所属していないので、大手がやることは別にやる必要ないわけですよね。だからある意味、やってないところをやろうっていうのはありますよね。

――「平和新聞」の編集長だそうですが。

布施 3人ぐらいでやってるNGOの新聞です。部数は1万5000部ぐらい。もう10年ちょっとやっています。ある意味、「専門紙」ですので、平和とか安全保障に関する問題をずっと継続的に追いかけることができる利点はあります。

――布施さんは、『ルポ イチエフ 福島第一原発レベル7の現場』(岩波書店)で日本ジャーナリスト会議によるJCJ賞などを受賞していて、ほかにも、『災害派遣と「軍隊」の狭間で―戦う自衛隊の人づくり』(かもがわ出版)とか、何冊もの著書がある。三浦さんも、『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』で第13回開高健ノンフィクション賞を受賞している。実績、力量のある二人がタッグを組んだ、という感じですね

三浦 布施さんは非常に情報収集能力、論理構築能力っていうのが優れているんです。英語もできるし、国際的な情報も全部仕入れた上で文章を構築している。優秀な官僚になれる人です(笑)。
 僕はどちらかと言えば、現場行って、写真を撮ったり、そこで暮らす人々のインタビューを通じて、物事の本質を見極めていくタイプ。僕は、僕が目にした現実を、自分の言葉で伝えたいという欲求が強い。現場で見たものが人の心に届くようにするために、何度も内省を繰り返し、推敲を重ねる。確かに今回の共著は、タイプの違う二人のジャーナリストが、それぞれの利点を持ち寄って作り上げた本だと言えるかもしれません。
布施 隠蔽というのは必ず痕跡を残すんですよね。どこかに矛盾が出る。その矛盾をひとつひとつ追及していくことで、政府が隠そうとしている事実を表に引っ張り出すというのが、今回の僕の仕事だったのかなと思います。そういう意味では確かにロジカルですよね。官僚には絶対なれませんが(笑)。でも、本当は、現場を自分で歩いて、そこに生きる人々にじっくりと話を聞いて、ルポルタージュを書く方が好きです。今回、三浦さんと一緒に「本づくり」をさせていただいて、「どう伝えるか」という点でとても刺激を受けました。
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