2020年 2月 17日 (月)

『日報隠蔽』の著者に聞く(下) 南スーダンPKO、自衛隊はなぜ危険な現地に踏みとどまったのか

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これからたぶん第2イニング

――カンボジアPKOについては、NHKスペシャルの制作メンバーだった大阪放送局ディレクターの旗手啓介さんが18年1月に『告白――あるPKO隊員の死・23年目の真実』(講談社刊)を出版しました。

三浦 『告白』はこの数年間の中でも、突出して力のあるノンフィクションだと思います。NHKの取材班に対し、関係者が当時隠された様々な「秘密」を詳細に語っている。それでも事件から話してくれるまでに20年以上もかかっているんです。歴史が立ち上がってくるには、やはり時間が必要なのだと痛感しました。
 南スーダンPKOはまだ発生したばかりで、あそこで何があったのか、僕らは全力でやりましたけど、当事者の話、インサイドの話が将来必ず出てくると思う。当時何があったのか。たぶんすごい恐怖ですよ。戦車や戦闘ヘリが動いて、戦闘員がすぐそこでバンバンバンバン撃ち合っている。そういうギリギリの状況に立ったのって、戦後の日本で当時の南スーダンの自衛隊員たちだけでしょう。
布施 そうでしょうね。日本が最も戦場に近づいた時だった。
三浦 僕はルポで、とりあえずは何が起こったかっていうのを突き止めようとしましたけど、NHKの旗手啓介さんが『告白』を書けたのは事件から23年後だったように、南スーダンで実際に何があったのかが明らかになるのは、やっぱり時間が必要なのかもしれないと思っています。

――NHKの番組では、当時のPKOの隊長が腹をくくって、資料を全部提供していますね。

三浦 現場にいた人は、5年、10年、15年後に、当時何が起きたのか、ぜひ話してほしいと思いますね。それが絶対に日本のためになるから。今回、360人いますからね。勇気を持って、当時何があったのか、特に上官の方にお話ししていただきたいなというふうに思います。
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