米ロックバンド「ボン・ジョヴィ」の楽曲「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」を使って盆踊りをしている動画がツイッター上で話題になっている。投稿によると、一風変わった選曲が行われたのは東京・中野区の「中野駅前大盆踊り大会」。調べてみると、この盆踊り大会はボン・ジョヴィに留まらず、あの人気グループのDJを招いた企画もあった。中野サンプラザ広場前でこの選曲が行われた「中野駅前大盆踊り大会」は2018年8月13日と14日に、中野駅近くの中野サンプラザ広場前で催された。公式サイトによると13年に始まり、今年で6回目と新しい盆踊り大会だ。公式フェイスブックアカウントによると、13日にはダンス・ボーカルユニット「TRF」のDJKOOさんが出演した。「EZDODANCE」や「BOYMEETSGIRL」といったTRFの楽曲を盆踊り風に振り付けしたものも行われたという。J-CASTニュースは8月15日、この大会の実行委員長を務めた日本民踊舞踊家の鳳蝶美成(あげはびじょう)さんに電話を通じて取材を行った。まず、ツイッターで話題のボン・ジョヴィの「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」が流れた理由について聞いた。14日の盆踊り大会で「BONDISCODANCE大会」という大手レコード会社「ユニバーサルミュージック」と提携した企画が行われていた。レコード会社との協議でヴィレッジ・ピープルの曲で西城秀樹さんのカバーで知られる「YMCA」やフランキー・ヴァリの代表曲でボーイズ・タウン・ギャングのカバーもヒットした「君の瞳に恋してる」などを流すと決めたという。当日は若手のディスクジョッキー「DJCELLY」さんによる選曲で大会が行われ、その中で「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」が流れた。踊りはやはり、いわゆる盆踊り風の動きだった。盆踊りとTRFは近いものがある?DJKOOさんの出演についても聞いた。鳳蝶さんとKOOさんは以前、仕事で一緒をしたことから交友があった。今年の年始に食事をする機会があったといい、そこでKOOさんは、「大病(編注:17年に脳動脈瘤の手術を受けた)で日本を見つめなおし、周りの環境に還元したい」と話していたとのこと。そこで鳳蝶さんがKOOさんを誘い、盆踊り大会への出演が決まった。盆踊りでTRFの楽曲はミスマッチとすら思える組み合わせだ。しかし、TRFと盆踊りは近いものがあるという。中野駅前大盆踊り大会は、伝統的な民謡の和楽器の生演奏がウリの1つ。他の地域との差別化や若い世代の参加を後押しするために、J-POPの楽曲を流すこともあった。若い世代の後押しにTRFは向いていると話す鳳蝶さん。「EZDODANCE」を挙げ、こう説明した。「曲の知名度、テンポ、(編注:より多く人が楽しめる)主旨も近い」また、「EZDODANCE」のサビ部分にある掛け声は盆踊りのお囃子の掛け声と同じで盛り上がるとも話していた。今年で6回目となるが、今までにDJが洋楽やダンスミュージックを流すことがあったのかを聞くと、「今までにJ-POPを流したことはありましたが、こういったことは初めて」今後、中野駅前大盆踊り大会の今後については、中野音頭の知名度向上と、「老若男女が楽しめる盆踊り。より多くの人に踊ってほしい」と答えた。
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