2024年 4月 23日 (火)

西武・菊池雄星、優勝でメジャー行き確実 大化けの可能性の根拠

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菊池が抱える不安と可能性

   入団当初から制球難を指摘され続けていた菊池だが、最近は制球難を克服しつつある。ここ5年間の四球の数を見ればよく分かる。2014年シーズンは78の四球を記録し、その後、2015年の55、2016年の67と続く。

   2017年シーズンは、187.2回を投げて四球はわずか49。プロ入りから2イニングに1つの割合で記録していたが、4インニングに1つにまで減少。2018年シーズンは163.2回を投げて、過去最少の45の四球に止めた。

   菊池のもうひとつの不安材料は、左肩にある。入団1年目に痛めた左肩は、シーズン中にたびたび炎症を起こし、戦列を離れることもあった。今季は5月に左肩の機能低下で1軍登録を抹消している。

   メジャーの公式球は、日本の公式球よりも若干大きく、重いとされる。これが直接故障の原因に結びつくかどうかは分からないが、メジャーに移籍した日本人投手に故障が多いということは事実である。

   菊池の場合、メジャーに移籍すればローテンションの一角を担うのは確実で、1年を通じて結果を求められる。メジャーのレギュラー争いは日本の比ではなく、故障が見つかれば即、登録抹消されてローテンションから外される。次に控える何人もの投手がチャンスを待っており、故障によって一度ローテンションから外れた投手がローテンションに復帰するには、結果を残すことしか術はない。

   左肩に不安を残すものの、160キロ近い速球を誇る左腕はメジャーにおいても貴重な存在である。課題の制球難を克服しつつある今、師匠の石井さん以上の成績をメジャーで残すことも十分可能だ。

   気になる移籍先としては、複数の球団が上がっているが、菊池がメジャーで最も尊敬する投手と言ってはばからないのが、ドジャースのカーショー投手。菊池と同じ左腕は、通算3度のサイヤング賞を獲得しているメジャー最高級の投手である。9年越しの念願を果たそうとしている菊池が、来季、憧れのカーショーとともにドジャースのローテンションの一角を担うかもしれない。

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