2024年 4月 24日 (水)

岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち
アトランタ警官「ボイコット」相次ぐ異常事態

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

警官に対する見方は真二つ

   この事件で、全米で続く黒人差別に関する騒乱と抗議はますます激しさを増した。6月13日、アトランタではおおむね平和な抗議デモが行われたが、高速道路がデモ隊に占拠され、現場となったファストフード店「ウエンディーズ」が放火されるなど、混乱も起きている。

   この事件について、米国内での受け止め方は分かれる。

   「警官に抵抗し、武器を奪って逃げなければ、こんなことにはならなかった。これが白人だったとしても、同じことが起きるはず。警官の行為が不服なら、法廷で戦えばいい。あれだけ警官に抵抗する人間をあのまま逃して、市民に危害を加えることも考えられる」と警察を擁護する声がある。

   こうした意見に対して、「これがまさに『制度的人種差別(systemic racism)』だ」と主張する声も強い。

「黒人はずっと、犯罪者に仕立て上げられてきた。黒人には警察に対する恐怖心が、植え付けられている。飲酒反応が出ただけで、なぜ逮捕されるのか。ブルックスさんは運転中だったわけでも、銃を所持していたわけでもない」
「警官は、逃げるブルックスさんを背後から3発も撃っているのだから、身の危険を感じて取った行動ではない。逃さないためなら、テーザー銃を使えばよかった」

   ブルックスさんがテーザー銃を奪ったことについては、「テーザー銃でも死に至ることはある。もし奪われたテーザー銃で警官が撃たれたら、身動きできずに拳銃を奪われたかもしれない」、「テーザー銃は撃つたびにリチャージする必要があるのだから、ブルックスさんが発砲したあとは危害を与えるはずがないことを、警官はわかっていたはず」など、意見が分かれる。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中