2020年 11月 24日 (火)

台風で倒れた「伝説のクソ物件」再建なるか? クラウドファンディング始動した「全宅ツイ」に話を聞いてみた

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   全国宅地建物取引ツイッタラー協会(以下、全宅ツイ)は2020年9月18日、クラウドファンディング「台風で倒れた"伝説のクソ物件"を再建したい!」を開始した。2018年の台風24号により倒壊してしまった「薄い」うどん屋(通称「ドリフうどん屋」)があった土地に、飲食店を建てるとして、支援を募っている。

   全宅ツイはツイッターの集まりで、「クソ物件オブザイヤー」を主催することで知られる。J-CASTニュースは、どうして「クソ物件」を再建しようとしたのか、また全宅ツイは何者なのか、取材を行った。

  • クラウドファンディング「台風で倒れた
    クラウドファンディング「台風で倒れた"伝説のクソ物件"を再建したい!」
  • クラウドファンディング「台風で倒れた

動機は「起き上がりこぼしみたいでおもしろいよね」

   全宅ツイが借りた土地は、高円寺駅から徒歩1分、駅前大通り沿いの一等地。ただし、非常に細長く狭い。奥行きはわずか、約1メートルだという。 かつては「薄い」うどん屋があったのだが、2018年の台風で店の建物が丸ごと倒れてしまった。その崩れ方が、お笑いバラエティ「ドリフ大爆笑」(フジテレビ系)のセットのようだと(不謹慎ではあるが)話題となり、「ドリフうどん屋」と称されている。2018年に開催した「クソ物件オブザイヤー」では3位にランクインした。

   全宅ツイは、地主と交渉しこの「ドリフうどん屋」の跡地を借りることに成功した。このスペースに再び「薄い」飲食店を建てると意気込んでいる。そこで、不足分の資金を調達するために、クラウドファンディング「台風で倒れた"伝説のクソ物件"を再建したい!」を開始した。全宅ツイは、J-CASTニュースの取材に対し、このプロジェクトを行う動機などについて、メールでこう答える。

「一回台風で倒れたお店がまた立ち上がったら、起き上がりこぼしみたいでおもしろいよね?って会員間で話していたら、奇特な会員の一級建築士が110cmの奥行きの土地に有効幅は90cmというほぼお家の廊下と同じサイズの建物の図面を入れ始め、それを見た会員がその土地の謄本を取り始め、その謄本をみた他の会員が土地所有者へアタックを開始し、それを聞いたまた別の会員がプロジェクトの収支を計算し始め、資金計画を立て始めました。だれも止める会員がいませんでしたwww。
 『不動産とは立地である。』しばしば不動産業界で呟かれるこの格言が本当であるか、中央線高円寺徒歩1分の廊下と同じ幅の土地で証明したいと思います!」

   目標額は500万円。このクラウドファンディングはやはりSNSなどで拡散され、18日18時現在、支援額は既に400万円を超えている。

全宅ツイは何者か?

   この突飛な企画を行う全宅ツイは、ツイッター上で不動産関係者が集まった団体。

「1兆円を超える不動産ファンドの社員からルノアールにたむろする不動産ブローカーまで、30~40名程度を会員に擁しています。全宅ツイの始まりはリーマンショックが不動産業界を直撃した2009年頃、仕事がなくてあまりに退屈な不動産屋さんたちがTwitterを始め、お互いにフォローしたのが始まりです」

   メンバーの構成も非常に豊かで、地主、不動産関係者、一級建築士、司法書士、弁護士、税理士、会計士、不動産投資家、地上げ屋、立退き屋、ブローカーなどで構成されていると述べる。そのため、会員同士での不動産取引や不動産周辺業務の受発注などの活動も行っている。

   最も大きな活動は、毎年11月から開催される、その年にもっとも注目を集めた不動産プロジェクトを一般投票によって決定する「クソ物件オブザイヤー」の開催。このほかには、不動産情報マガジン「全宅ツイ不動産チンパンジー情報」を月2回程度、ブログサービス「note」で発行している。2019年には、「クソ物件オブザイヤー」をまとめた同名の著作を含む6冊の書籍を出版した。

   しかし昨今は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、住宅以外の賃貸物件(飲食店舗、オフィスなど)の一部において賃借人の退去や賃料減額要請、滞納などが発生していると、頭を抱えている。このようなこともあり、クラウドファンディングサイトにおいては

「今年、2020年。新型コロナウイルスによる影響には逆らえず...予定していた多数のイベント・出版の企画がペンディングとなってしまいました。もう先にたくさんのお金を飲み代に使ってしまっているのに・・・。そこで我々は不動産屋らしく一発逆転を狙った極秘計画『高円寺-地上げプロジェクト』をスタートさせたのです」

と「ドリフうどん屋」の跡地を借りた経緯について語っていた。

「早くこないと自動販売機置き場になってるかもしれないよ!!」

   このような活動で知名度を獲得し、とうとう実店舗の運営も目指す全宅ツイ。「ドリフうどん屋」跡地を借りるのには、苦労したという。

「小なりとは言え、中央線『高円寺』駅徒歩1分の更地、不動産関係者が放っておく訳がありません。土地の所有者にこうやって活用しましょう!売ってください!貸してください!って駐輪場、バイク置き場、自販機置き場などの提案がたくさんの不動産業者からなされました。我々は飲食店のプランを提示し他の競合業者よりも遥かに高い値段の土地賃料を提示し、所有者との合意を勝ち取りました。
その後、我々はどのような形態の店舗を運営していくか協議してきましたが、当時でたタピオカ屋さん、シェアオフィス、簡易宿所などの案は採用しなくて本当に良かったと思います」

   こうして手に入れた土地に飲食店を建てる。オープンは2月を予定している。

「このプロジェクトの建物が新築されたら、ぜひ高円寺までお越しください。早くこないと自動販売機置き場になってるかもしれないよ!!」
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