2020年 10月 29日 (木)

岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち
カマラ・ハリス「デビュー戦」の評価――副大統領候補討論会

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「自信過剰になるのは、危険だ」

   カフェの外のテーブルで、男性3人がコーヒーを飲んでいた。近くにある私立高校の教師たちで、昼休みにひと息ついていたところだった。

   討論会について尋ねると、「ちょうど今、その話をしていたんだよ」と1人が答えた。

   50代はじめの英語教師は、「先週の大統領候補の討論会に比べたら、2人とも礼儀があった。カマラもペンスも相手のいい点を突いたと思うが、とくにカマラはトランプのBS(bullshit=たわごと(卑語))を明確に指摘した。ペンスがウソを言っているのも、よくわかった」

   「ペンスもそうだけど、カマラの言葉にも間違いはあったわね」と私が言い添える。

「そうかもしれないけれど、政治はそういうものさ。世論調査では、民主党がリードしている。でも自信過剰になるのは、危険だ。前回、ヒラリーが負けて、痛い目にあったからな」

   彼とほぼ同年齢の別の英語教師は、大統領候補と今回の討論会の動画を12歳の息子に見せたという。

「トランプとバイデンの方は、大人として恥ずかしかったよ。バイデンがトランプに、clown(道化師)とかshut up(黙れ)とか言った。トランプが横槍を入れ続けていたから、気持ちはよくわかるけれど、あれは大人の話し方じゃない」

   彼らと別れ、すぐそばのセントラルパークを歩いていると、ベンチで女性2人が前夜の討論会について話しているのが聞こえてきた。年齢は離れているが、友達同士だという。

   女性の1人(30)が、「ペンスは無表情で生気もなくて、まるで感情のないロボットみたいだったけれど、カマラはもっとずっと人間的で、しかもプロフェッショナルだった」とハキハキと答えた。

   もう1人の女性(60)も、間髪を容れずに言った。

「カマラは、ペンスが彼女を攻撃し終えるのをちゃんと待ってから話した。彼女の声のトーンが、人間性をよく表している。ちょっと生意気で賢そうなトーンが、『アメリカよ、この昏睡状態から目覚めよ』と現実に呼び戻してくれているようで、よかった。福音主義的で外国人嫌いの一派に、多くのアメリカ人が洗脳されているのよ」
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