国境を超える「井上尚弥から学んだ教訓」 元スパーリングパートナーが感謝する理由
2020年10月27日17時28分
「スパーリングパートナーの経験が大きな自信に」
新型コロナウイルスの影響でフィリピンでもボクシングの興行が相次いで中止となり、アポリナーが井上の「教え」を披露する機会はしばらく訪れなかった。アポリナーの今年初めてのリングとなったのは2020年10月7日。地元フィリピンでようやくその時が訪れた。
「イノウエのスパーリングパートナーの経験が大きな自信になりました」
元WBOアジア太平洋バンタム級王者ジェトロ・パブスタン(フィリピン)を判定で破ったアポリナーの言葉だ。アポリナー勝利の報が井上の耳に入っているかどうかは定かではないが、井上の影響を受けた異国のボクサーが自国でみごとな勝利を収めた。アポリナーはインタビューの最後をこう締めくくっている。
「私の夢はもちろん世界チャンピオンになることです」
かつて井上のスパーリングパートナーを務めたフィリピンの若者が、井上の後ろ姿を必死に追っている。アポリナーと同じように井上に憧れ、井上を目指している若いボクサーは世界中にいることだろう。その井上は10月31日(日本時間11月1日)にボクシングの聖地ラスベガスのリングで「世界最強」を証明する。
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