2024年 4月 26日 (金)

同人誌印刷所の苦境に「少しでも足しになれば」 映画パンフ制作に抜擢、配給会社が粋な発注

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同人誌印刷で積み上げた実績が評価に繋がっている

   栄光の担当者は、パンフレットの反響について「映画自体の魅力と『映画秘宝』のスタッフの皆様の映画愛が溢れた内容」によるものだとしながらもこう述べた。

「奥付に『印刷:株式会社栄光』と記載頂けるのは光栄なことです。増刷のお仕事は感染拡大で同人誌の仕事が減っていた年始の時期でした。本当にありがたかったです」
奥付に『印刷:株式会社栄光』と記載が
奥付に『印刷:株式会社栄光』と記載が

   また栄光の担当者は、依頼を受注したときのことをこのように振り返った。

「当初は映画のタイトルは教えて頂いておらず、10月半ばに当社でお手伝いすることが決まった際に初めて教えていただきました。
私もリアルタイムで、映画館で見たわけではありませんが、映画史に輝く名作中の名作です。
何度も観た個人的にも大好きな映画の一つで、驚き興奮したことを覚えています」

   さて、今回注目されたのは映画のパンフレットだったが、栄光はこれまでにも企業からの案件を多数受注している。出版社からは定期的に依頼を受けており、書店に置かれる試読本などにも携わっている。アニメ制作会社からは、原画集の依頼を受けることも多いという。このほか専門学校や大学のマンガ学科・美術学科の作品集などの依頼などが寄せられているそうだ。

   栄光の担当者はこうした依頼を多く受ける理由について、「同人作家のお客様がこうした出版社や制作会社に入ったり、商業作家として活躍される中で、栄光をオススメ頂くケースが多いようです」と述べる。

「出版社や制作会社様にダイレクトメールを送ったりサンプルを送ったりもしていますが、SNSやウエブサイトをご覧いただいた企業様からご相談やお問い合わせを頂くケースが圧倒的に多いです。
我々が改めて同人誌という仕事に鍛えられ支えて頂いていることを実感します。求められる品質と締め切り・価格にお応えするために、高品質な冊子製造を短期間で作る環境を整えることができるのが我々の強みだと思います」

   栄光の担当者は5月にも新たなデジタル印刷機を導入するとして、「効果的で面白い印刷物がご提案できると思います」と意気込んだ。

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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