2024年 4月 25日 (木)

「日本独自の漫画文化を守るためにも」同人誌即売会コロナ3年目の行方 関係者が課題報告、都は支援策検討

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来場者数が激減、参加料の値上げを検討する団体も

   オリジナル作品「一次創作」に限定した日本最大級の同人誌即売会「コミティア」は、直近では5月5日に開催された。コミティア実行委員会代表の中村公彦さんは「3年ぶりに緊急事態宣言が解除されたゴールデンウィークであったため来場者数は多かったが、サークル参加者数は少なかった」と振り返る。サークルの申込期間が開催の2、3か月前に設定されていたため、オミクロン株の流行期と被ってしまったのだという。先行きが不透明な中で、出展希望者が足踏みする状況が続き、常連は残っているものの新規の出店希望者は減っていると伝えた。

   中規模同人誌即売会「COMIC1」の開催状況については、代表の池上巌さんが所用で出席できなかったため、相談役でありコミックマーケットの共同代表も務める市川孝一さんが伝えた。COMIC1では先行入場や格安のレイト入場券を販売することで、入場時の密を避けているという。来場者の満足度は高く、閉会まで滞在する人が多かったと報告した。一方で、サークル募集期間(出店希望者を募る期間)が緊急事態宣言期間やまん延防止等重点措置期間に被ったことで、サークル数が減少すると、出展者の頒布物の購入を目的として参加する一般来場者数も伸び悩むと伝えた。

   ZUNさんの展開する作品群「東方Project」の二次創作物に限定した同人誌即売会「博麗神社例大祭」を開催する北條孝宏代表は、同イベントについてはライブや縁日などの企画を行っており、参加者の半数以上が10代から20代であると明かした。コロナ禍で接触を多く含む企画は控えているものの、参加する若年層は意欲旺盛で、イベントの回遊率も高く、閉会まで楽しんでいっているという。しかしコロナ前の参加者数を呼び戻すことはできていない。コロナに伴う特別貸し付けの返済を行う必要もあることから、入場料の値上げなどを検討する可能性があるとした。

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