2024年 3月 3日 (日)

東海オンエア「ぐりとぐら」パロディー動画の削除騒動 版元が著作権侵害を申告...UUUMが謝罪していた

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   絵本「ぐりとぐら」を出版する福音館書店が、大手ユーチューバー事務所・UUUMに所属する「東海オンエア」による同作のパロディー動画に対し、著作権侵害による削除申請をしたことが2022年6月28日、分かった。動画は現在削除されている。

   取材に応じた福音館書店は「『ぐりとぐら』に限らず、著作物の利用を希望するのであれば、事前に出版社にご連絡していただく必要があります」と話し、「著作権に対する理解が進むことを願っています」と要望した。

  • 東海オンエア公式オンラインストアより
    東海オンエア公式オンラインストアより
  • 動画の制作風景、愛知県岡崎市公式観光サイト「岡崎フィルムコミッション」より
    動画の制作風景、愛知県岡崎市公式観光サイト「岡崎フィルムコミッション」より
  • 東海オンエア公式オンラインストアより
  • 動画の制作風景、愛知県岡崎市公式観光サイト「岡崎フィルムコミッション」より

「【超訳ぐりとぐら】『てつとゆめ』」

   人気絵本シリーズの第1作にあたる「ぐりとぐら」(作・中川李枝子さん、絵・山脇(大村)百合子さん)には、それぞれ赤色と青色の服を着た2匹の野ねずみが、森の中で見つけた大きな卵でカステラを焼くといった物語が描かれている。

   問題となったのは、登録者数約646万人を誇る人気ユーチューバー集団「東海オンエア」が19年2月に公開した「【超訳ぐりとぐら】『てつとゆめ』」という題の動画だ。メンバーのてつやさんとゆめまるさんが絵本のキャラクターを模した格好で出演し、あらすじに沿った展開をみせた。

   ツイッターでは22年6月27日ごろから、動画が削除されているとファンらの間で話題になった。実際にリンクを開くと、「この動画は、福音館書店から著作権の申し立てがあったため削除されました」と表示される。福音館書店ライツ事業室は28日、J-CASTニュースの取材に「事実です」と申し立てを認めた。

   経緯については、「弊社では読者からの問い合わせにもとづき、YouTubeで侵害動画がアップされていることを確認した場合に、動画投稿サイト運営会社に削除申請をしています」と前置き、

「今回の動画についても、読者からの問い合わせにもとづき、本年4月に削除申請しました。その後2か月ほどの審査期間を経て、削除されたという経緯です」

と説明。UUUMの対応については、動画が削除された後に「お詫びのご連絡をいただきました」と明かす。

福音館書店とUUUMの受け止めは?

   当該動画への受け止めについては、

「動画それ自体を楽しみたいというお気持ちは理解できますが、『ぐりとぐら』という作品あっての動画ですし、それを見て面白いと思われる方がいる一方で、大好きな絵本がこのような形で利用されることで残念に思われる読者が多くいることも事実です」

と述べ、「『ぐりとぐら』に限らず、著作物の利用を希望するのであれば、事前に出版社にご連絡していただく必要があります」と訴えた。

   UUUMにも受け止めなどを聞いたが、広報は同日、「(福音館書店に)お詫びを含めご連絡をさせていただいております」と答えつつ、「現時点で弊社がご質問に回答することによりご迷惑をおかけすることを避けたく、これ以上の回答は控えさせていただきます」という。

   福音館書店は取材に、次のようなメッセージを伝えている。

「著作物を利用する際には、事前に著作権者の許諾を得ることが基本的に必要になります。著作物を営利目的で用いるのであれば、なおさらです。著作権に対する理解が進むことを願っています」
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