若年層の間で「ハーフサイズカメラ」が人気を集めているようだ。
フィルムカメラは、デジタルカメラには難しい撮影対象の「雰囲気」を画像内に醸し出す。フィルムならではの独特なレトロな風合いの写真が撮影でき、「どんな画が撮れているのか現像するまで分からない」というワクワク感も若者の心をとらえている。
35mmフィルムの1コマを2分割
ハーフサイズカメラとは何か?
それは一言でいえば、「画面を2分割する仕組みのカメラ」である。
いわゆる35mm版は、フィルムカメラにとっては最も標準的なサイズ。この35mm版フィルムの1コマを縦に割り、それぞれを1枚としてカウントする。つまり、36枚撮りフィルムの場合、倍の72枚の画を撮影できるということだ。
1コマを半分にしているため、その画は縦長である。縦長の画像は、現代のスマホと抜群の相性を発揮する。ハーフサイズカメラで撮った写真をデジタル化し、それをSNSでシェアする......ということも広く行われているのだ。