国民民主党は2025年6月17日、夏の参院選に向けた公約を発表した。会見には、玉木雄一郎代表をはじめ、榛葉賀津也幹事長や広報委員長を務める伊藤孝恵参院議員らが登壇した。ポスターやチラシが「衆院選とまったく同じ」と記者から突っ込まれる場面もあった。
「働く現役世代、ここをしっかりとサポートをしていきたい」
会見冒頭、中央に「2025年 参院選」、両端に「年収の壁」「制度の壁」と書かれた画像が投影された白いブロック壁を、「手取りを増やす、夏ー!」との掛け声とともにパンチで破壊。壁の向こう側から、玉木氏らが現れた。
玉木氏は、参院選のキャッチフレーズに「手取りを増やす夏にする」を挙げ、公約を説明した。
「物価高というのが最大の課題」だとし、「働く現役世代、ここをしっかりとサポートをしていきたい」。現役世代のサポートを柱とする理由について、「現役世代の支える力が強くならないと、結局年金も減りますし、高齢者の医療・介護も厳しくなっていきます」とした。
「衆議院選挙でもこの『手取りを増やす』を訴えましたけれども、正直力不足でまだ国民の皆さんに約束したその約束を十分果たすことができていません」とし、参院選でも引き続き政策を叶えられるよう実現力を高めていきたいと語った。
具体的には、衆院選でも訴えていた「178万円の壁」の引き上げや、消費税率の時限的な5%への引き下げ、ガソリン税の暫定税率廃止といった減税政策を挙げている。