プロ野球西武、巨人でプレーした野球解説者のデーブ大久保氏(58)が2025年6月18日にユーチューブを更新し、大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平選手(30)が受けた死球について、「40年間野球界にいる人間」として、「報復」だったとの見方を強調した。
「1位とビリだったら、当てたら当て返すということはほとんどない」
大谷は18日(日本時間)に行われたサンディエゴ・パドレス戦に「1番・DH」で先発出場した。
問題のシーンは、1点ビハインドで迎えた3回の攻撃だ。
1死走者なしの場面で打席に入り、ランディ・バスケス投手(26)が投じた2球目のストレートが、大谷の右太ももを直撃した。
スタジアムは大ブーイングが巻き起こり、審判団が協議した結果、警告試合となった。
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(52)は、これに納得がいかず審判に猛抗議。結果、退場処分となった。
試合を映像で確認した大久保氏は、大谷への死球が「報復」である可能性に言及し、その理由について次のように説明した。
「昨日(ドジャースの)パヘス選手に対してデッドボールを当てました。今日はドジャースが、タティス・ジュニア選手に行った。パドレスは、大谷選手にデッドボール。結論から言うと、今1位(ドジャース)と3位(パドレス)。首位攻防戦。そうでないと、こんなケンカにはならない。1位とビリだったら、当てたら当て返すということはほとんどない」
「腰から下に当たるということは、狙わないと行かない」
大谷の死球の伏線とみられるのは、17日に行われたパドレス3連戦の初戦だ。
ドジャース1点リードの4回に、ドジャースのアンディ・パヘス外野手(24)が死球を受けた。
18日の第2戦では、3回表にパドレスのフェルナンド・タティス・ジュニア外野手(26)が、報復とみられる死球を受けた。そして、その裏に大谷の死球があった。
大久保氏は「今日、大谷選手に投げた1投。これは投げた人、キャッチャー、チームの話を聞かなければ一生出てこない話」と前置きし、こう続けた。
「どれが真実かは分からないが、僕は野球人として、約40年間、野球界にいる。ピッチャーがどういう投げ方をして、どこに当たってということになると、ほぼ限りなく大谷選手を的にしてぶつけにいった。これはほぼ間違いない」
さらに、こう続けた。
「昨日、大谷選手が投げた。投げた球が指に引っかかってワンバンになったこともあった。今日は、大谷選手の太もも、腰から下に当たるということは、狙わないと行かない。これは、プロとしてやってきた、40年間野球界にいる人間の意見です」
ドジャースとパドレスは、ナ・リーグ西地区に属するライバルでもある。18日時点で、ドジャースが首位に立ち、3位パドレスは5ゲーム差でドジャースを追っている。