大波乱の自動車業界でなぜ?スズキはレトルト「インドカレー」発売が話題 発端は従業員ファーストの心

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インド人従業員を満足させたい→「母親の味」と言われるまでに

   早くも大人気ぶりが伺えるが、スズキがインドカレーを扱うようになったのは最近のことではないようだ。同社は多様な国籍の従業員が働いているといい、特に主力市場のインドはベジタリアンが多く、2010年ごろからベジタリアン料理(カレー)を提供していたという。

   しかし「日本人に寄った味付けや食材などで、インド人の従業員からは満足度が低い」といった課題を抱え、「インド人の従業員が本当に満足できる食事を提供したい」と考えるように。

   同じ浜松に本社がある鳥善に相談し、「その後、弊社のインド人従業員に試食を重ねてもらうなど開発をすすめ、『母親の味』だと認めていただくまでの味となりました」。それを24年1月からスズキ本社食堂で提供を始め、のちのレトルト商品化につながったというわけだ。

   スズキは1983年にインドで四輪車の生産を開始してから40年以上。現在では工場を4つ稼働しており、インドの四輪乗用車市場シェア4割以上でトップシェアだと説明する。本社でもインド人従業員は開発部門や事務部門に在籍、インド各拠点からの出張者など、多くの人が働いている。

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