「日本人ファースト」と「排外主義反対」参院選でぶつかる 政府が避けてきた「移民政策」突きつけられた現実

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欧州で「排外主義」政党が伸長した

   「自国民ファースト」はトランプ米大統領だけではない。同じ看板を掲げる政党は欧州でも躍進している。2月のドイツの総選挙で、「ドイツのための選択肢(AfD)」が第2党へ躍進した。ドイツでは、移民への政府の支援が手厚いことなどから不満が高まり、移民排斥を掲げる政党への支持が集まっていた。オーストリアでも、移民の流入によって、多様な欧州の言語と文化が均質化されてしまうことを強く拒んできた自由党(FPÖ)が、昨年9月の国民議会(下院)選で初めて第1党に躍進した。

   ただし、鈴木教授によれば、欧州のこれまでの移民政策は日本より進んでおり、ドイツやフランス、韓国などでは公用語学習の公的支援制度がある。日本では、外国人は義務教育の対象ではなく、日本語学習機会の提供も未だに自治体任せだ。日本と同様に受け入れ後発国で低出生率に悩む韓国では、在韓外国人処遇基本法や多文化家族支援法を制定し、社会統合プログラムを実施している。

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