阪神はなぜ藤浪と青柳を獲得しなかったのか 識者が挙げた納得の理由 「人間性は問題ないとしても...」

「阪神はファームにも優秀なピッチャーがたくさんいる」

   「枠の問題はあるが、実力的にある程度のベテランの域に達しようとしている藤浪と、ベテランといわれる青柳を取るかというと、取らない。それと、藤川(球児)監督がはなから言っていた。『働けないベテランはいらない』と。取った以上は試さないといけない。試してダメだったら使わないのかと。そういう扱いにしたくないと思う。青柳も藤浪も功労者だから」

   今シーズンの阪神は、投手力が安定し、チーム防御率はリーグトップとなる1.91だ。ペナントレースでは首位に立ち、2位・巨人に11ゲーム差をつけて独走。30日の広島戦で勝利したことで、優勝マジック「39」が点灯した。

   高木氏は、阪神が藤浪と青柳を獲得しなかった理由のひとつとして、「(チームの)現状がいい分だけ、触りたくないというのはある」とし、「それと、ファームにも優秀なピッチャーがたくさんいる。そこらへんを待つというか、チャンスを与える。そうした方が将来的につながると考えていると思う」とみる。

   さらに、「DeNAは藤浪に対して、『先発で試してみたい』と言った。阪神は言える?」と投げかけ、「現状では、どこで使うとは言えないと思う。そうなってくると、戻れない。そういう人間を戻そうともしないと思う。これは仕方ない。他チームのユニフォームを着て甲子園のマウンドに立っても(ファンは)応援してほしいと思う」と締めくくった。

   日本球界復帰にあたり、藤浪は球団公式サイトを通じて「自分は長いイニングも短いイニングも両方できると思っているので、チームに任されたところで、心機一転チームの勝利に少しでも貢献したいです」とコメント。

   31日に入団会見を行った青柳は、報道によると「自分がメジャーに挑戦してダメになってしまったけど、また野球をできる環境を与えてくれたことに感謝です」と語ったという。

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