「新時代」「とりいちず」「それゆけ!鶏ヤロー!」 激安な「居酒屋第4世代」Z世代を狙うしたたか戦略

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コロナ禍に追い打ちをかけた物価高

   ところが、業界全体を揺さぶる異変が起こる。新型コロナのパンデミックだ。日本フードサービス協会によると、居酒屋の2020年の売上高は前年比52.3%と半減した。東京商工リサーチが2021年に報告したところでは、大手居酒屋チェーンはコロナ禍前より1000店以上も減った。物価高が追い打ちをかけ、客離れは加速。この逆境から、「第4世代」が台頭する。

   「鶏ヤロー」の客単価は2000円ほど。コストを切り詰めるため、多くの料理は店内で仕込んで調理し、モバイルオーダーで人件費を抑える。コロナ禍前の35店から、2025年に80店を突破、2026年に100店舗をめざしているという。

   経営戦略を反映するのがキャッチフレーズやメニューの売り文句だ。「新時代は日本で初めて、ビールを190円で販売した全国チェーン店です」(新時代)。「生絞りレモンサワー80円(税込み88円)何杯飲んでもこの価格!」(とりいちず)。「限界に挑戦!飲み放題!120分999円」(鶏ヤロー)。

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