撮影時間と現場確認した時間に約30分のずれ
しかし同日夜、高島氏は一転して香椎川の氾濫が事実であったことを認めた。
「昨日の大雨に関して、本日私が投稿した『SNSへの虚偽情報動画はやめてください』という内容の投稿についてですが、私の情報のほうが誤っており、その映像は実際に発生していた事象を撮影したものであることが分かりました。誤った情報を発信してしまい、市民の皆さまや関係者の皆さまに混乱やご心配をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます」
誤認に至った理由として、「現場確認に行った市職員の目視情報では河川の氾濫は確認できなかった」が、「実際には撮影された映像の時間と現場確認した時間に約30分のずれがあり、河川氾濫がすでに終了していた」と説明した。
香椎川近くの水位計では氾濫を確認できず、投稿者アカウントが直後に削除されたこと、また市民からの多数の通報が寄せられなかったことなどから、総合的に虚偽と判断したという。
注意喚起ポストの後、職員から「偽情報と言い切れない可能性がある」との報告を受け、防災担当や道路下水担当の職員が改めて現場を確認。すると、映像に映っていた実際の車両を発見し、車や近くのフェンスに流木や葉の痕跡が残っていたことから、短時間ではあるが川から水があふれた可能性が高いことが判明したという。