戦死者の大半は「国を守るためにはしかたない、とそんな気持ちで戦地に行った人たち」
中曽根氏本人も同様の考えだったようだ。「8/22 中曽根 夕食懇」のメモでは、「参拝の形式は今後もこのまま続くのか」という質問に、中曽根氏は次のように答えた。
「それはそうだよ。大体さっきも言ったけど、戦前あそこは戦没者がまつられることになっていたんだ。学会の人でもキリスト教でも、あそこにまつるというのが契約みたいなものだった。それを戦後たまたま宗教法人になったからといって、行かなくなるというのは国家の契約違反になってしまうから。もともと戦没者のほとんどは赤紙一枚で行きたくない戦争に行かされた人たちだ。よく『進んで行った』というが、あれはウソだね。オレの考えでは300万の戦死者のうち299万9000人はそういう人たちだね。国を守るためにはしかたない、とそんな気持ちで戦地に行った人たちなんだ。それを追悼するということは当たり前じゃあないか」