「セミの少子化」可能性も...今年の影響は4~5年後に
「ただし、暑すぎて鳴けないセミも見られているため、声が聞こえないからといってその分激減していたか?といわれると、全滅したわけではないとも思います」(大野さん)
ちなみに、Xでは昼夜逆転したセミの目撃談もあるが、大野さんは「都市部では夜まで明るいので、セミが夜更かしをしてしまい、夜も鳴いてしまう、という現象は昔からあります。こうなると、本来鳴くはずの時間に力尽きてしまっているかもしれません」と分析した。
今年の暑さによる生態への影響は「セミの少子化問題が起こっている可能性があります。この少子化問題の結果は4~5年後にまた羽化してきたものがどうなるかですね」「少ない可能性はある」。また、「自然界全体として、セミを食べる生き物が少しひもじかったかもしれませんが影響は不明です」という。
「セミの少子化は、温暖化の影響で都市を中心に今後も少しずつすすみ、また、セミの南国化(クマゼミの分布が南から広がっています)も進むでしょう」