プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年8月30日にユーチューブを更新し、DeNAのトレバー・バウアー投手(34)がバットを蹴り飛ばしたことに怒りを示した。出身地・米国でも批判の声DeNAは8月21日にホーム横浜スタジアムで広島と対戦し、バウアーが先発のマウンドに上がった。問題のシーンは、DeNA2点ビハインドの5回に起きた。バウアーは、1番・中村奨成外野手(26)と、2番サンドロ・ファビアン外野手(27)をともにショートゴロに打ち取ると、3番・小園海斗(25)はライトフライに仕留めた。三者凡退に抑えたバウアーは、1塁側ベンチに下がる際、グラウンドに落ちていた小園のバットを右足で蹴り飛ばした。この動画がインターネットで拡散されると、日本の野球ファンから批判の声が上がった。批判の声は、国内にとどまらずバウアーの出身地の米国にも広がった。DeNAでヘッドコーチを務めた経験のある高木氏は、「メジャー(リーグ)はよく見ているな。(バウアーがメジャーリーグに)復帰できないのが良く分かった。紳士的じゃない。やっぱりメジャーは人格者が多い。こんな行動をしていたら、その仲間には入れない。ひどい。子どもじゃないんだから。がっかりした」と厳しい表情で語った。「あれじゃメジャーリーグに復帰できないよ」そして、「(バットは)やっぱり大事なもの。それをけ飛ばすのは、リスペクトがまったくない」とし、「侮辱行為だよ。それも、同じグランドで戦っている選手たちなんだから。それを軽視しすぎ。あれじゃメジャーリーグに復帰できないよ。そもそもないと思うけど」との見解を示した。バウアーは、大リーグのシンシナティ・レッズ、ロサンゼルス・ドジャースなどでプレーし、レッズ時代の20年に、その年に最も活躍した投手に与えられるサイ・ヤング賞を受賞した経歴を持つ。23年にDeNAと契約し、23年シーズンは10勝4敗、防御率2.76だった。同年オフに退団し、大リーグ復帰を目指してメキシカンリーグでプレーするも、希望が叶わず24年オフに古巣DeNAに復帰した。高木氏は、スタッフから「今オフどうなるのか?」と問われると、「契約しないでしょう。絶対にしないよ」と即答。さらに、「他のチームも?」との問いには「絶対にしないと思う。(契約を)したらおかしい。問題を起こされるだけ」との見解を示した。バウアーは今シーズン、ここまで20試合に登板して4勝10敗と、大きく負け越している。防御率は4.34で、クオリティスタート(QS=先発が6回以上投げ、かつ自責点3以内)達成率は50%となっている。
記事に戻る