インド14億人のハートをつかむスズキの自動車 シェア4割で長年首位もライバルメーカー虎視眈々

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良好な日印関係で安心してビジネスができる

   スズキは2025年夏、インドのグジャラート州で同社初の電気自動車(EV)「eビターラ」の欧州向けの生産・輸出を始めた。鈴木俊宏社長は現地の式典で「グジャラート工場をスズキ初のEVのグローバルな生産基地にする。インド産EVを日本や欧州など100カ国以上に輸出する」と発表。モディ首相も式典に参列し、「今後、世界中で利用されるスズキに『メード・イン・インディア』と表記される」と応じた。

   eビターラはスズキがインドで生産する世界戦略車である。現地のリチウムイオン電池の工場はスズキと東芝、デンソーが共同で運営する。まさに日本企業の命運をかけたプロジェクトだ。これには、スズキが1981年のインド進出以来、現地で築いてきた部品メーカーの存在がある。

   今回のモディ首相の来日と石破首相との首脳会談に象徴されるように、日印の政治的な関係は中国とは異なり、良好である。日本企業はインドで安心してビジネスができる。

   こうした日印経済関係のお陰で、世界的には原材料価格の上昇などでクルマの生産コストが上昇する中、インドで生産した安価なクルマを日本に逆輸入するメーカーと車種は増えている。

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