巨人「CS下剋上」条件は?球団OBが望むラッキーボーイ...「リチャードのような長距離打者が活躍すれば大チャンス」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

    プロ野球巨人の元投手で野球解説者の高橋尚成氏(50)が、2025年9月9日にユーチューブを更新し、今シーズンのセ・リーグを振り返りながら、レギュラーシーズン終了後に控えるクライマックスシリーズ(CS)の展望を語った。

  • 巨人の本拠地・東京ドーム
    巨人の本拠地・東京ドーム
  • 巨人の本拠地・東京ドーム

2リーグ制後のプロ野球史上最速V

    阪神は7日にホーム甲子園球場で広島に2-0で勝利し、2年ぶり7回目の優勝を果たした。9月7日の優勝は、90年の巨人の9月8日を更新し、2リーグ制後のプロ野球史上最速となった。

    今シーズンの阪神は他の5チームを寄せ付けず、2位・巨人と17ゲーム差、3位DeNAには18.5ゲーム差をつけて優勝した。9日時点で2位・巨人が勝率5割で、3位以下の4チームは勝率5割を切っている。

    CSは、リーグ上位3チームによって争われる。すでに阪神のCS進出は決定しており、残り2枠を5チームで争っている。3位DeNAが、2位・巨人を1.5ゲーム差で追いかけ、DeNAと4位・中日との差は4.5ゲーム。そして、5位・広島が中日を0.5ゲーム差で追っている。

    高橋氏はCS進出争いを繰り広げている巨人について、「なんとか2位を確保しなければならない」とし、巨人がCSで下剋上を果たすための投打のキーマン、ラッキーボーイについて自身の見解を示した。

    阪神は今シーズン、投手力が安定し、9日時点でのチーム防御率は2.12だ。このような状況の中、高橋氏は接戦をものにしなければ巨人の下剋上は厳しいとした。

「3点以内でのゲームをものにしなければ下剋上は難しい」

    「あれだけタイガースのピッチャー陣がいいということは、それだけ点が入らない。特に短期決戦になると、いいピッチャーがどんどん出てくる。だからまずは先制点を取ること。何が何でも投手戦で、1点差で逃げ切るという戦い方をしないとダメだと思う。あのピッチャー陣を短期決戦で崩すというのは、かなり難しいと思うので、3点以内でのゲームをものにしなければ、下剋上は難しい」

    そして、打撃のキーマンに主砲・岡本和真内野手(29)、投手陣のキーマンに大勢投手(26)を挙げた。

    高橋氏は、「なんとか、岡本選手には奮起してほしい」と期待を寄せ、大勢投手については「とにかくマルティネス投手に勝った状態で渡すことができればいい。今年、大勢投手は勝ち星も多い。大勢投手で流れを止めて、逆転して勝った試合も多い。大勢投手が6回、7回とか、7回、8回をバシッとしめてくれたらチャンスはある」と力を込めた。

    また、CSや日本シリーズといった短期決戦では、ラッキーボーイ的な存在が勝負の行方を大きく左右することがある。高橋氏は、今シーズンのCSでもラッキーボーイの出現に期待した。

    高橋氏は「坂本(勇人)選手や吉川(尚輝)選手が活躍しなかったら勝てない」と前置きし、「その中にプラス、ラッキーボーイ。例えば、今でいったらリチャード選手みたいな、長打を打てるような選手が、ラッキーボーイとして出てきて活躍してくれたら大チャンス」と解説した。

    セ・リーグは今シーズン阪神が独走で優勝を決めたが、まだ2位以下は確定していない。注目のCSは、10月11日にリーグ2位と3位によるファーストステージが開幕する。

姉妹サイト