日本の自動車産業の現在地 電気自動車で台頭する米中、生産台数を伸ばすインド...世界でどう存在感を示すか

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生産できても次の課題は世界市場で戦えるか?

   世界各国は大きく分けて、自動車を開発・生産できる先進国と、できない途上国に分けられる。自ら自動車を設計・開発せず、部品を調達して生産するだけなら、南アフリカなどでも可能だ。しかし、自国でエンジン、サスペンション、ボディーを設計・開発し、生産するとなると、ぐっと敷居は高くなる。

   さらに自国で開発・生産したクルマを日米欧など先進国の市場に流通させ、利益を上げるのは至難の業だ。近年はインド、ベトナム、マレーシアなども自動車を開発・生産しているが、自国内の消費がほとんどで、世界市場で評価を受けるまでには至っていない。

   もちろん、現在は複雑なエンジンなど開発しなくとも、電気自動車(EV)で自動車産業が成り立つ時代だ。エンジン車で出遅れた中国が比亜迪(BYD)を始めとする新興メーカーの台頭で、米国を抜き世界1位の自動車生産国となったのも、部品点数が少ないEVだからだろう。

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