「国民の声を聞く」もXの返信欄は閉鎖
それ以外にも小泉氏に対する失望は目立つ。20日の出馬会見で「観光も地方の基幹産業の1つです。2030年に外国人旅行者の数を6000万人に」と述べたことについては、SNS上で右派層を中心に「オーバーツーリズム問題をどうするんだよ」「日本人がもっと旅行できる経済力と施策を考えてほしい」などと不満が噴出した。
さらに出馬会見で小泉氏は、こうも発言していた。
「自民党に足りなかったこと。それは国民の声を聞く力、国民の思いを感じ取る力ではなかったかと感じています」
ところがこの言葉とは対照的に、X(旧Twitter)の返信欄を閉じていることには「国民の声を聞く気なんかないじゃん」と反発の声が相次いだ。新たに開設したTikTokのアカウントでは、コメント欄が荒れ気味に。若者へのアピールを狙ったとみられるが、参政党が党勢拡大に利用したショート動画への参入は裏目に出る結果になってしまった。
総裁選は小泉氏の他に小林鷹之元経済安全保障担当相、茂木敏充前幹事長、林芳正官房長官、高市早苗前経済安保相が立候補。10月4日に党の国会議員と全国の党員・党友による投開票が行われ、事実上の次の首相が決まる。