宝の持ち腐れ?巨人の若手選手に関係者は興味 「球界を代表する捕手になれる素材」ポテンシャル高評価

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   2025年シーズンは若手台頭の捕手が目立つ。

   高卒2年目の寺地隆成(19、ロッテ)はチーム最多の109試合先発マスクをかぶり、シーズン101安打をマーク。高卒3年目の松尾汐恩(21、DeNA)は自己最多の73試合出場で、攻守に活躍が目立つ。

   ドラフト4位・石伊雄太(25、中日)も1年目から正捕手の座をつかみつつあり、83試合出場。強肩と正確な送球で盗塁阻止率.413を記録し、打撃でも3本塁打とパンチ力を見せている。

  • 読売ジャイアンツの本拠地・東京ドーム
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「ファームにいるのがもったいない」

   その中で今季1軍出場がないが、他球団から高評価の捕手がいる。

   高卒6年目の山瀬慎之助(24、巨人)だ。ファームで対戦する他球団のコーチは

「捕手としての能力で言えば寺地、松尾、石伊に見劣りしない。内角を使った配球の組み立てがうまく、肩も強い。課題の打撃もコンタクト能力が上がっています。ファームにいるのがもったいない。球界を代表する捕手になれる素材ですよ」

と絶賛する。

   星稜高では2年春から4季連続甲子園に出場。同学年の奥川恭伸(ヤクルト)とバッテリーを組んだ3年夏は決勝進出した。プロ入り後はファームで実戦を積み重ねる日々が続く。

   今季はイースタンリーグで97試合出場し、打率.293、2本塁打、21打点の好成績をマーク。1軍で見たい選手だが、巨人は捕手陣の層が厚い。

   現在は故障で離脱しているが、甲斐拓也がソフトバンクからFA権を行使して昨オフに入団し、岸田行倫が攻守の軸として活躍している。さらに、正捕手としてキャリアを積んだ実績を持つ小林誠司、大城卓三も控えており、山瀬にチャンスが与えられないのが現状だ。

   甲斐、岸田の高い壁を乗り越えて正捕手になれるか。山瀬はファームでアピールし続けるしかない。

(中町顕吾)

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