「クロフォードは『これで十分』に甘んじなかった」
記事では、9月14日(日本時間)に米ラスベガスで行われたWBA・WBC・WBO・IBF世界スーパーミドル級(76.2キロ)タイトル戦を例に挙げ、井上の今後に言及した。
4団体スーパーミドル級タイトル戦は、王者サウル・アルバレス(メキシコ、35)に、元世界スーパーウエルター級(69.8キロ)王者テレンス・クロフォード(米国、38)が挑戦。2階級下のクロフォードが、3-0の判定で勝利した。
クロフォードはライト級、スーパーライト級(63.5キロ)、ウエルター級(66.6キロ)、スーパーウエルター級に続き、世界5階級を制覇した。プロ戦績は42勝全勝(31KO)。
「クロフォードはスーパーライト級で無敗王者になっても止まらなかった。完成を宣言することもなかった。階級を上げ、ウエルター級を制圧し、アルバレスが現れると、さらに2階級を飛び越えて挑んだ。クロフォードは『これで十分』に甘んじなかった。登るべき場所がなくなるまで、あらゆる疑念が消えるまで登り続けた。伝説はこうして生まれる。井上尚弥も同じ道を歩まねばならない。自らの偉大さを真に信じるなら、ライト級でスティーブンソンと対戦することを熱望すべきだ」
井上は年内に1試合を予定しており、12月27日にサウジアラビアでWBC世界スーパーバンタム級1位アラン・ピカソ(メキシコ、25)を相手に防衛戦を行う。この1戦をクリアすれば、26年5月に世界3階級制覇王者の中谷潤人(M・T、27)と対戦する見通しだ。